2014年1月23日8:38
スマホ決済サービス「ZNAP」が利用できる「QRBAR」がオープン
飲食やアミューズメント事業を展開するダイヤモンドダイニングは、スマホ決済サービス「ZNAP」を提供するMPayMe Japanと協力し、2014年1月24日から、ZNAPの機能を体験できるコンセプトショップ 「QRBAR」を東京・六本木にオープンする。1月22日、23日はレセプションパーティが行われている。
「QRBAR」ではZNAPアプリの事前決済
ZNAP決済でドリンク全品50%OFFキャンペーンを展開
ZNAPは、iPhoneやAndroidなどのモバイル端末を利用して素早く簡単に決済できるモバイル決済システムとなる。利用者は、クレジットカードを登録すると、雑誌や屋外の広告にあるQRコード等を読み込み、暗証番号4桁の入力のみで決済が完了する。店舗の管理を簡素化し、消費者に楽しくショッピングや飲食を楽しんでもらえるシステムであるという。
QRBARでは、ZNAPアプリによるメニュー閲覧に加えて、注文から決済までのすべてをスマホ上で行うことができる。また、注文した商品は指定のテーブルまで運ばれる。
ダイヤモンドダイニングでは、MPayMe Japanやビリングシステムと協力してZNAPを広めていきたいとしている。同社では、山手線沿線だけでも約160店舗を展開。また、海外にも店舗があり、共通した決済システムに興味があったそうだ。同社の常務取締役 久保田勝氏によると、ZNAPは設備投資が低減できる点がメリットであり、ポイントシステムなどと絡めながら顧客の利便性を高めていきたいという。
ダイヤモンドダイニング 執行役員 マーケティング本部長 阿部克巳氏は、「他のシステムも検討しましたが、店舗の改装以外のコストはそれほど必要なく、導入側のメリットがあるシステムであると思います。お客様にとってもQRコード1つで決済ができ、カードがいらず、スマホ1台で便利に利用可能です」とZNAPのメリットを口にする。
QRBARについては、スマートフォンでオーダーして決済が完了する都度決済となる。ZNAPの導入に向けては、生活者が利用しやすいようにアプリの使い勝手の改善など、MpayMe側に要求も行ってきたそうだ。まずは、オーダーシステムのみの提供となるが、クーポンやポイントなどの提供も予定している。
ダイヤモンドダイニングでは、2014年1月24日17時~2月28日27時まで、「ZNAPでスマート決済!ドリンク全品50%OFFキャンペーン」を実施。期間中、ZNAPによる注文および決済を行った利用者に対し、ドリンク50%OFFで提供する。同サービスは、期間中、何度でも注文可能だ。
また、QRBARの来店客に加え、ダイヤモンドダイニング会員にもZNAPの紹介を行っていく。今後は、ZNAPが利用できる店舗を広げていく方針だが、店舗形態によってはPOSレジで最後にまとめて決済処理を行うシステムを提供するケースもあるそうだ。
世界9カ国でサービスを展開
決済手数料は3.24%
ZNAPの創始者でMPayMeグループCEOのアレッサンドロ・ガドッティ氏は、「われわれは単純な決済システムを提供しているわけではなく、ZNAPをビジネスプラットフォームと位置付けています」と話す。2014年1月現在、インドネシア、英国、米国など世界9カ国でサービスを展開。オーストラリア、台湾でもサービスがローンチされる予定だ。国内ではビリングシステムと協力して、加盟店の開拓を行っている。
例えば、インドネシアでは約120店舗でサービスを展開しているが、各店舗で毎週500ユーザーが増えているそうだ。また、「登録したユーザーの85%が日常的に利用しているのも特徴です」とアレッサンドロ・ガドッティ氏は強みを口にする。NFCを利用したシステムにも対応しており、国内でもKDDIと協力して開発を進めているそうだ。
MpayMe Japan Limited CEO 酒匂 隆雄氏は、「決済は我々の提供するサービスの1つでしかなく、お客様の情報の管理、キーの管理、クーポン、ポイント、航空会社の席の管理などもすべてできるように頑張っています」と話す。ビリングシステムによると、現在は、大学関連での利用や請求書の支払い関係などへの採用を目指しているそうだ。
なお、ZNAPの決済手数料は3.24%が基本となるが、店舗の規模等にあわせて個別に対応するという。まずは2014年に大手20社への導入を目指す。また、利用者については30万ダウンロードを目標としている。