2014年2月26日 08:00

ANAのマイルを貯めるクレジットカード 第3回目

株式会社ポイ探 代表取締役 菊地崇仁

今回で「ANAのマイルを貯めるクレジットカード」は最終回となる。

さて、最終回を書こうと思っていた時に飛び込んできたニュース。三井住友カードから「ANA TOP&ClubQ PASMOマスターカード(略称:TOKYU x ANAカード)」が発表された。2014年2月17日(月)から募集が開始されている。

2回目まで比較を完了しているため、「最初から書き直しか」と言う事も考えられたが、内容的には「ANA VISA一般カード」「ANAマスター一般カード」「ANA VISA Suicaカード」と同様となる。特に比較自体に影響は無いため、1回目・2回目の記事はそのまま変更せずに「ANA JCB一般カード」と「ANA To Me CARD PASMO JCB」はどちらが良いのかを考えいきたい。これらのカードは、同時に2枚保有することはできないため、現在「ANA JCB一般カード」を持っている場合は、「ANA To Me CARD PASMO JCB」への切り替えとなる。

「ANA JCB一般カード」vs「ANA To Me CARD PASMO JCB」

「ANA To Me CARD PASMO JCB」
「ANA To Me CARD PASMO JCB」

「ANA JCB一般カード」と「ANA To Me CARD PASMO JCB」の大きな違いは東京メトロのポイントが貯まるかたまらないかと、電子マネーが楽天EdyとPASMOの違いだ。「ANA To Me CARD PASMO JCB」で東京メトロに乗車すると、平日では1日あたり5メトロポイントが、土休日の場合は15メトロポイントが貯まる。首都圏で外出が多いサラリーマンの場合は、どんどんメトロポイントが貯まっていく。

例えば、1年間で東京メトロに平日50日乗車、土休日に10日乗車した場合、50×5+10×15=400メトロポイントが貯まることになる。このメトロポイントはANAのマイルに交換でき、100メトロポイントを90マイルとして交換可能だ。乗車するだけで年間360マイル獲得したことになる。また、乗車した60日が全て160円区間での往復と考えると、乗車料金は160×60×2(往復分)=1万9200円となる。オートチャージで2万円をPASMOにチャージした場合、通常のクレジットカードポイントも貯まるため、20 Oki Dokiポイントが貯まる。乗車ポイントと乗車のためのオートチャージのポイントを合わせると、東京メトロに乗車するだけで360+200=560マイル獲得できる事になる。

表1.「ANA JCB一般カード」「ANA To Me CARD PASMO JCB」の比較

ANA JCB一般カード ANA To Me CARD PASMO JCB
発行会社 JCBカード
年会費 2000円(税抜)
マイル移行手数料 2000円(税抜)
ポイントプログラム名 Oki Dokiポイントプログラム Oki Dokiポイントプログラム
メトロポイント
ポイント付与 月額クレジット利用料金1000円につき1 Oki Dokiポイント 月額クレジット利用料金1000円につき1 Oki Dokiポイント
東京メトロ乗車 平日:5メトロポイント、土休日:15メトロポイント
ポイント利用 1 Oki Dokiポイント⇒10マイル
(ボーナスポイントは3マイル)
1 Oki Dokiポイント⇒10マイル
(ボーナスポイントは3マイル)
100メトロポイント⇒90マイル
電子マネー 楽天Edy PASMO
電子マネーチャージポイント 月額クレジット利用料金1000円につき1 Oki Dokiポイント
電子マネー利用ポイント 200円につき1マイル メトロポイントPlus加盟店で
店舗:200円につき1メトロポイント、自動販売機:100円につき1メトロポイント
国際ブランド JCB

乗車ポイント、オートチャージでポイント付与を考えると「ANA JCB一般カード」より「ANA To Me CARD PASMO JCB」が有利だろう。年間300万円未満の利用では「ANA To Me CARD PASMO JCB」が一番マイルが貯まるカードと言える。
ただし、「ANA To Me CARD PASMO JCB」はサブカードと利用して欲しい。

「エクストリームカード」をメインカードに

「エクストリームカード」
「エクストリームカード」

ここまで書いて、サブカード扱いと言う理由は、もっと還元率を良くするクレジットカードがあるからだ。ジャックスカードの高還元率カード徹底比較で挙げた「エクストリームカード」をメインカードにする。エクストリームカードは、1000円につき10 Extreme Cardポイントが貯まり、2000 Extreme CardポイントはGポイントの3000Gに交換できる。またGポイントは東京メトロポイントに交換可能で、交換レートは100Gが100メトロポイントだ。「ANA To Me CARD PASMO JCB」保有の場合は、上記で書いたとおり100メトロポイントを90マイルとして交換できるため、最終的にANAのマイルにすることができる。

例えば、エクストリームカードを50万円利用した場合を考える。50万円の利用で獲得できるポイントは5000 Extreme Cardポイントだ。Gポイントに交換し、メトロポイントに交換。最終的にANAのマイルに交換した場合、5400マイルとなる。ただし、Gポイントへの交換は2000 Extreme Cardポイント単位での交換のため、1000 Extreme Cardポイントは残っていることとなる。

■年間50万円利用
⇒5000 Extreme Cardポイント獲得
↓(ポイント交換:2000 Extreme Cardポイント→3000G)
⇒ 6000G (+1000 Extreme Cardポイント)
↓(ポイント交換:100G→100メトロポイント)
⇒ 6000メトロポイント (+1000 Extreme Cardポイント)
↓(ポイント交換:100メトロポイント→90 ANAマイル)
⇒ 5400 ANAマイル (+1000 Extreme Cardポイント)

50万円の利用で5400マイル獲得と考えると還元率は1.08%となる(交換できない1000 Extreme Cardポイントが残っている)。前回の計算で出した、50万円利用時の「ANA To Me CARD PASMO JCB」の還元率は1.03%で5150マイルの獲得。50万円利用の場合は若干上回っているだけだが、20万円単位で見ると還元率が1.35%までアップする。年間100万円利用した場合は、2900マイルも獲得マイル数が変わってくる。

「エクストリームカード」の年会費は30万円の利用で無料となるため、メインカードとして使っている限り年会費は無料となるだろう。「ANA To Me CARD PASMO JCB」はオートチャージで獲得するポイントと乗車でメトロポイントを獲得するための交通系カードとして利用するのが良い。
「エクストリームカード」の国際ブランドはVisa、「ANA To Me CARD PASMO JCB」の国際ブランドはJCBとメインカード・サブカードとしても最適だ。さらに「ANA To Me CARD PASMO JCB」は「ANAカード」のため、ANAカード特典も受けられ、継続1000マイルも獲得できる。

カード名 国際ブランド 年会費+移行手数料(税別) 入会・継続マイル 年間利用額による獲得マイル数と還元率
50万円 100万円 150万円 300万円
エクストリームカード Visa 3000円
(年間30万円以上利用で無料)
5400
(1.08%)
13500
(1.35%)
16200
(1.08%)
40500
(1.35%)
+1000 Extreme Cardポイント +1000 Extreme Cardポイント
ANA To Me CARD PASMO JCB JCB 4000円 1000 5150
(1.03%)
10600
(1.06%)
15900
(1.06%)
31800
(1.06%)

今回の「エクストリームカード」と「ANA To Me CARD PASMO JCB」の併用の欠点は、マイル移行までに時間が掛かる点と、それぞれのポイント交換レートが変更(改悪)された場合に還元率が悪くなる可能性があるという点だろう。ただし、還元率が悪くなった時には、「ANAカード」の中でもマイルの貯まりやすい「ANA To Me CARD PASMO JCB」をメインカードに昇格すれば良い。

今まで「ANAカード」を「なんとなく」で使ってきた方は、一度自分のカードを見なおして欲しい。

菊地 崇仁(きくち たかひと)

1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。

三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。著書は「新かんたんポイント&カード生活(自由国民社)」、「得するポイント(カード)の貯め方・使い方(日本監督協会)」。運営サイトは「ポイント探検倶楽部(ポイ探)」「株式会社ポイ探」「菊地崇仁オフィシャルホームページ」等。

■「Gポイント」への交換では1.5%の還元、ポイントの三重取りも可能な「エクストリームカード」

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