2015年2月25日8:40
MasterCardは、2015年2月24日、スペイン・バルセロナで3月2日~5日まで開催される世界最大の携帯通信関連の見本市「Mobile World Congress(MWC)」の説明会を開催した。
MasterCard グループヘッド&SVP モバイル&エマージングペイメント ジェームス・アンダーソン氏は、「デジタルデバイスへのシフトは、プラスチックのカードができた以来の大きな変革であると考えています」と説明。また、これはMasterCardにとっても好機であると捉えているそうだ。同社では、従来のプラスチックカード以上に便利で、安全な手段であることを目指している。
MWCにおいてもデジタルデバイスにフォーカスした展示が数多く行われる予定だ。ブースでは「安全&セキュリティ」(MDES関連、生体認証)、「ファイナンシャル・インクルージョン」(送金、政府の支払い)、「モノのインターネット(IoT)」(コネクテッド・ウェアラブル、コネクテッド・カー)等の紹介が行われるという。また、社長兼最高経営責任者アジェイ・バンガ氏などが講演を行う。
説明会では、デジタル決済サービス「MasterPass」の現状についても紹介。2014年末現在、MasterPassは16カ国で展開されている。アジア太平洋地域では、中国、台湾、オーストラリア、ニュージーランドで商用展開されている。また、香港、マレーシア、シンガポールは商用発表の準備中となっている。グローバルではオンラインを中心に7万店舗で利用でき、オフラインでの展開も準備中となっている。また、2015年はMasterPassと、カード情報をトークン化し、スマートフォンやサーバへ書き込む機能である「MDES」との連携も行われるという(関連記事)。さらに、夏以降はMDESによるクラウドサービスも展開していく予定だ。
非接触化も推進しており、例えばオーストラリアでは、「MasterCardによる支払いの7割が非接触で、ある程度段階が過ぎると爆発的に浸透します」とジェームス・アンダーソン氏は説明した。