2015年9月8日13:37
大丸松坂屋百貨店は、訪日中国人観光客の買い物支援の一環として、中国最大のSNSサービス「WeChat(微信)」が展開している決済サービス「WeChat Payment」を導入すると発表した。9月30日から、心斎橋・梅田・京都・神戸・東京・札幌の大丸6店舗、名古屋・上野の松坂屋2店舗のインバウンド重点売場に導入する予定。日本の百貨店で同サービスを導入するのは初となる。
「WeChat Payment」は中国テンセント社が運営するチャットアプリ「WeChat」がユーザー向けに展開している決済サービスとなる。同サービス導入により、訪日中国人観光客は、中国国内同様に、スマートフォンのバーコードを会計時に端末にかざすだけで決済できるようになる。大丸松坂屋百貨店では、多様な決済手段を用意することによって顧客のニーズに対応するとともに、決済した顧客と「WeChat」アカウントを通して交流することができることから、帰国後も店の情報を発信したりクーポンを配布したりすることが可能となる。
なお、「WeChat」のアカウント数は約9億。「WeChat Payment」は、「WeChat」のユーザーが、自身の銀行口座をアカウントに登録するだけで利用できる新しい決済サービスで、アカウント数は2年間で4億を超えているそうだ。日本では、ネットスターズが代理店となって運営し、決済資金は三井住友信託銀行の信託スキームを通じて支払われる。