30年目を迎えた決済やセキュリティの国際展示会「CARTES」は来年から「TRUSTECH」に

2015年11月24日8:00

世界中のカードビジネスの関係者に「CARTES(カルテス)」の名称で親しまれてきた「CARTES SECURE CONNEXIONS」は2015年の開催で30年目の節目を迎えた。来年からは、世界をリードする信頼できるテクノロジーイベント「TRUSTECH」に名称を変更し、開催される予定だ。主催者であるcomexposium エキシビジョン・ディレクター Claire de LONGEAUX氏に、「CARTES SECURE CONNEXIONS 2015」期間中に話を聞いた。

「TRUSTECH」は信頼とセキュリティ周りの技術的なソリューションをベースに

――今年、「CARTES SECURE CONNEXIONS」は30年目の節目を迎えましたね。
Claire de LONGEAUX:30年目の記念すべき年ではありますが、パリでのテロがありましたので、公にお祝いすることはありません。また、「CARTES SECURE CONNEXIONS」は来年から名称を変更し、信頼とセキュリティ周りの技術的なソリューションをベースにした「TRUSTECH」の名称を変更します。世界中の方々には、「CARTES」の名称で伝わってきましたので、名前を変えるのはチャレンジでもあります。新しい展示会では、ニューテクノロジも扱いますし、これまで出展されていた企業にも引き続き展示してもらいたいです。

comexposium エキシビジョン・ディレクター Claire de LONGEAUX氏
comexposium エキシビジョン・ディレクター Claire de LONGEAUX氏

――具体的なテーマや来場者の想定についてお聞かせください。
Claire de LONGEAUX:来年の展示会では、イノベーションが1つのテーマとなります。ただし、従来のカードに関連したテーマも継続していきます。また、2015年までは、カード会社などのファイナンスやセキュリティ関連企業がターゲットでしたが、来年は、リテイラーや金融ベンチャーなどに声をかけていきたいです。

来場者に関しては、今年はテロの影響がありましたが、2014年には、ビジターに関しては世界中から165カ国からの訪問者があり、450の出展者の80%がフランス国外となりました。近年は、中国や米国などからの出展も目立ちます。来年は名称が変わりますが、国際的な展示会という位置づけは変わりません。

「CARTES SECURE CONNEXIONS 2015」では厳重なセキュリティ態勢で開催
「CARTES SECURE CONNEXIONS 2015」では厳重なセキュリティ態勢で開催

――海外では、アジア(香港)や米国などでも開催されてきましたが、今後の開催の予定についてお聞かせください。また、革新的な製品やサービスを表彰する「SESAMES AWARDS」は継続されるのでしょうか?
Claire de LONGEAUX:これまで、アジアや米国で開催してきましたが、現状、他の地域での開催については未定となっています。また、「SESAMES AWARDS」は、2015年のニューカテゴリーとして、「ベスト・ジョイント・イニシアティブ」、「ベスト・コネクティッド・オブジェクツ・アプリケーションズ」を設けました。来年もカテゴリーに関しては再考しますが、SESAMES AWARDS自体は継続していきたいです。

「SESAMES AWARDS」で挨拶するClaire de LONGEAUX氏
「SESAMES AWARDS」で挨拶するClaire de LONGEAUX氏

 

幅広いテーマと国際性が「TRUSTECH」の強み

――近年では、米国などで競合となるイベントが登場しています。2014年は、米国で開催されたイベントと日程が重なりましたが、「TRUSTECH」の強みについてお聞かせ下さい。
Claire de LONGEAUX:まず、カードやペイメントに関して、幅広くテーマを扱っていることが挙げられます。また、特定の国だけではなく国際性のあるイベントであることが「TRUSTECH」の強みとなります。

――最後に、来年の開催に向けてのメッセージをお聞かせください。
Claire de LONGEAUX:「TRUSTECH」は、現在の業界トレンドを知る上では最適な場所であるため、ぜひ世界中からたくさんの方々にお越しいただきたいですね。

2016年は「TRUSTECH」として装いも新たに開催
2016年は「TRUSTECH」として装いも新たに開催

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