Apple Pay等に対応したスマホ決済端末「Incredist Premium」をグローバルに展開へ(フライト)

2016年1月6日8:00

米国とカナダ向けに2016年1月中旬から出荷を開始

スマートフォン決済サービスを提供するフライトシステムコンサルティング(フライト)は、タブレット連動型クレジットカード決済装置「Incredist(インクレディスト)」の新製品「Incredist Premium(インクレディスト・プレミアム)」を米国、欧州、アジア等で展開する予定だ。クレジットカード決済(磁気カードおよびICチップ付きカード)のほか、MasterCard Contactless(旧MasterCard PayPass)、Visa payWave、Apple PayといったEMVコンタクトレス決済に加え、FeliCaベースの電子マネーにも対応可能だ。

従来の製品よりも小型・軽量化を実現
Apple Pay、MasterCard Contactless、Visa payWaveに対応可能

フライトでは、2010年9月から、カード会社の三菱UFJニコスの協力を得て、iPhoneやiPadをクレジットカード決済端末にするソリューション「ペイメント・マイスター」を販売している。2013年4月には、クレジットカード(磁気/接触IC)、J-Debit、電子マネー、銀聯カード、クレジットカードといった決済を一台で実現できるマルチ決済端末「Incredist」を発売開始。すでに日本大手企業で数万台規模での導入実績があるそうだ。

フライトシステムコンサルティング 代表取締役社長 片山圭一朗氏
フライトシステムコンサルティング 代表取締役社長 片山圭一朗氏

「Incredist Premium」は、従来の製品よりも小型・軽量化を実現。クレジットカード(磁気/接触IC)に加え、MasterCard Contactless、Visa payWave、Apple PayといったEMVコンタクトレス決済に対応している。各種セキュリティ認証としては、PCI PTS 4.0、EMV Level1、Level2、DUKPT(Derive Unique Key Per Transaction)などに準拠。また、オプションでバーコードスキャナのモデルも提供可能だ。

フライトでは、国内での実績および開発ノウハウを武器に、米国カリフォルニア州ロサンゼルス市に100%子会社「FLIGHT SYSTEM USA Inc.」を設立。海外では米国の決済センター事業者Pivotal Payments Inc.と業務提携を締結し、米国とカナダ向けに受注受付を実施。2016年1月中旬から出荷を開始する予定だ。

中央が「Incredist Premium」で「「Incredist 」(左)はもちろん、iPhone(右)より小型のサイズとなる
中央が「Incredist Premium」で「「Incredist 」(左)はもちろん、iPhone(右)より小型のサイズとなる

PIVOTALは全米における保守ネットワークが魅力に
欧州、アジアでの展開も準備

2003年設立のPIVOTALは、スマートタブレット連動型の決済ソリューションの接続先となるインターネットゲートウェイサービス「GlobalOne」事業およびEMV決済サービス「Flex Point」事業を展開している。フライトシステムコンサルティング 代表取締役社長 片山圭一朗氏は、「PIVOTALは保守ネットワークが強く、24時間365日対応のコールセンターがあり、仮に機器が故障した際は国土の広い米国において飛行機で駆けつけて対応するなど、手厚いサポートが特徴となります」と説明する。フライトにとっては、米国やカナダでの展開を考えた際、EMVコンタクトレス決済にセンターが対応している点も大きかった。

フライトでは、北米以外に、欧州、アジアでの展開も準備中だ。まだ、提携先は発表されていないが、特定の国だけではなく面で展開できる企業との連携を進めている。また、アジアで展開する国によっては、サーバを自国内に設置しなければならないケースもあるため、現地のプレイヤーと連携するケースも想定している。

日本国内での販売については準備中
グローバルでの販売目標は?

日本では、EMVコンタクトレスを利用できる店舗は限られているため、同製品の国内での販売開始時期は未確定となっているが、準備が出来次第、発表するという。最近では、日本の企業で東南アジアや欧州に進出するケースも出てきているため、引き合いも寄せられている。

国内では、これまで三菱UFJニコス、TFペイメントサービスと連携してサービスを提供してきたが、今後も両社との関係は維持しながら、案件によっては、それ以外の企業との連携も進めていく方針だ。

日本で展開する際は、FeliCaをベースとした電子マネーやポストペイの対応が必要となるが、「TFペイメントサービスは、技術力、開発力があるので、今後電子マネーの展開を考えたときに柔軟性があると考えています。また、Thincacloud(シンカクラウド)で対応する電子マネーの種類も広がってきた点もプラスに捉えています」と片山氏は話す。

現在、グローバルプレイヤーを含め、mPOS(モバイルPOS)を展開する企業の価格競争は厳しくなっているが、各社とも展開する市場の特性に合わせて、端末の提供コストは若干異なる。そのため、フライトでも提供価格については公にしていないが、各地域ごとに慎重に見極めていきたいとしている。同社では、「Incredist Premium」について、年間10万台規模での販売を目指す。

なお、フライトシステムコンサルティングでは、2015年11月にフランス・パリで開催された「CARTES SECURE CONNEXIONS 2015」において製品をPR。パートナー企業の「maxim integrate」のブースでも展示された。

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