2017年1月1日9:00
ペイパルが提携戦略を加速している。実店舗でのNFC非接触決済を利用者に提供するため、国際決済ブランドではVisaとMasterCardと提携。利便性の高いチェックアウト機能が評価され、中国ではアリババと提携、10月にはフェイスブックとも提携している。
そして今度は銀行との提携を強化。第一弾としてシティと提携した。シティ顧客はPayPalに紐つけたカードで非接触決済できるようになる。使えるのはVisaのpayWaveやMasterCardのPayPass加盟店だ。
PayPal Walletに格納したシティカードは高度なセキュリティを確保。利用時にはPayPalとシティカードの両方の利用明細を一覧できる。シティとの提携契約には、2017年に各種テストパイロットを走らせ、利便性の高いサービスを開発提供していくことが盛り込まれている。
シティと同時に決済プロセッサーのFISとも提携した。FISは米国だけで数千の金融機関にサービスを提供している。その金融機関と巻き込んで消費者やマーチャントに利便性の高い決済サービスを提供する。
FISは金融機関へPayPal口座の活用を提案。カードとの連携やマーチャントとの連携で、銀行のサイトからPayPal口座残高などを直接確認できるようにする。