2017年10月20日20:00
エムティーアイは、常陽銀行と、「割り勘・集金」機能を追加した「口座直結型スマートフォン決済」の実証実験を2017年10月27日より開始すると発表した。
エムティーアイでは、クレジットカード会社や中間事業者を介さずに銀行口座から即時に代金の引落や入金を可能にする「口座直結型スマートフォン決済」のサービス構築に向けた取り組みを行っている。8月1日より常陽銀行と協同で開始した実証実験第1弾では、水戸ヤクルト販売の協力のもと、事業者と消費者間での現金取り扱いに伴う手間や事務作業を削減し、インターネットバンキングの利用率向上などの有用性を確認したそうだ。
第2弾となる今回の実証実験では「割り勘・集金」機能として、事業者と消費者間ではなく、個人間で発生するさまざまな送金シーンに「口座直結型スマートフォン決済」を活用しその利便性を検証するという。外食時に立て替えた代金の割り勘や社宅・寮・クラブ活動での集金などサービス利用の幅を拡大し、さらに1万人を超える大規模な実証実験を行う。
同実験における「割り勘・集金」機能は、集金する側のユーザーが専用アプリにて生成・表示したQRコードを、支払う側のユーザーが同アプリによって読み取ることでインターネットバンキングの振り込み処理が実行され、リアルタイムにユーザー間での送金が完了する。 今後はメールやSNSなど、オンライン上のコミュニケーションを用いた送金へ対応することで、非対面のユーザー間においても利便性を高めていくことを予定している。
また、同実験で得たノウハウを生かし、来春には銀行口座とAPIが連携したスマートフォン決済・送金サービス「MTI-SmartPay(仮称)」の提供を予定している。