2018年10月5日9:00
2017年、キャッシュレスが進む米国で不思議な事象が起こった。現金流通量で100ドル紙幣が1ドル紙幣を抜いたのだ。
10年前には20ドル紙幣にも届かず第3位だった。それが急伸したのである。
100ドル札が伸びたのはなぜか。FRBリッチモンドは貯蓄のためという。リーマンショック後の金融危機と低金利を受け、人々の心理はタンス貯蓄に向かっている。
これは米国だけではない。世界的傾向で、日本も同様だ。
100ドル紙幣の流通増でGDPに占める現金比率は2010年の6%から2018年には9%に増えた。これをもって、いまだ現金社会というのはいかがなものか。