2019年3月22日9:17
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は、アクセンチュアとの間で包括的提携に関する覚書を締結し、デジタル時代に即した次世代バンキングシステムの構築に向けた研究開発を行うシステム開発子会社の設立検討を開始したと発表した。
新たに設立を検討するシステム開発子会社では、フラットでアジャイルな組織とクリエイティブな企業文化を浸透させ、デジタルテクノロジーを積極的に活用することでFFG自らが自己変革する『デジタルトランスフォーメーション』の実現を目指すべく、商品・サービスの企画立案からシステム開発、データの利活用までを一元的に担う役割・機能を集約し、 これまでの銀行基幹系システムとは一線を画した新しいシステムの研究開発を行う予定だ。
同システムでは、業務上のオペレーションやシステム的な制約により、これまで実現が難しかったものを、ゼロベースから設計することで、新しい金融のあるべき姿を追求すると共に、同システムを通じて開発する金融機能・商品等をさまざまな事業者に対しサービスとして提供する「BaaS(Banking as a Service)型ビジネスの展開も視野に検討を進めていく。
システム開発子会社の設立検討にあたっては、 デジタル領域における専門的なノウハウおよび人材の確保が必須となることから、アクセンチュアが持つ金融業界への知見・ノウハウに加え、さまざまなネットワークを活用すべく、包括的提携に関する覚書を同社と締結したとしている。
なお、同包括的提携の主な概要は、アクセンチュアからの最新技術を活用した同システムの構築に関する開発支援および人的支援となる。具体的には、すでにFFGにおいて採用されている外部との連携基盤のさらなる活用や、デジタルを活用した新サービスの立案から運営に至るまでの一貫した支援体制であるデジタルサービスファクトリーモデルの提供等を受ける予定だ。