2019年4月1日8:00
一般社団法人キャッシュレス推進協議会、およびプレミアムフライデー推進協議会は、経済産業省、決済事業者や小売業者と連携し、2019年3月29日より「キャッシュレスキャンペーン」を開始した。第一弾キャンペーンとなる3月29日の「プレミアム“キャッシュレス”フライデー」当日には、経済産業省でキックオフイベントが行われた。
個人消費の盛り上がりにつなげる
「プレミアム“キャッシュレス”フライデー」は、経済産業省とキャッシュレス推進協議会の会員企業が中心となって、キャッシュレス決済の認知や利用を拡大することを目的とした取り組みとなる。キックオフイベントでは、キャッシュレス推進協議会から「キャッシュレスキャンペーン」の狙いや意義の説明に加え、参画企業10社がそれぞれの取り組みを紹介した。
冒頭挨拶したキャッシュレス推進協議会 会長 鵜浦博夫氏は、「プレミアム“キャッシュレス”フライデー」の実施により、消費者がキャッシュレスに触れる機会を創出し、その良さを体験してもらいたいとした。プレミアムフライデー推進協議会 日本経済団体連合会 副会長 石塚邦雄氏も「個人消費の盛り上がりにつなげていきたい」と説明した。
第一弾キャンペーンとして、「プレミアム“キャッシュレス”フライデー」を実施し、第二弾として、プレミアム・フライデーと10連休にかかる4月26日~5月6日に「キャッシュレス・ウィーク」を実施予定だ。
「キャッシュレス」と「プレミアムフライデー」には3点の共通点?
当日は、経済産業大臣の世耕 弘成氏も登壇。今回は「キャッシュレス」と「プレミアムフライデー」を推進する初の取り組みとなるが、3点の共通点があるとした。プレミアムフライデーは、消費者の生活体験や金曜日の過ごし方を変え、キャッシュレスは日常的なお金の払い方の方法を変え、豊かで便利な生活をもたらすとした。2つめは、消費還元を通じて事業者のサービスの拡大につながっていくとした。3つめは、どちらも“食わず嫌い”になりがちという点だ。プレミアムフライデーは「働き方を変えられるわけがない」、「早く帰るのは無理だ」という意見がある。一方、キャッシュレスも「難しくて、危険、複雑」という誤解があるとした。ただ、一回行うと便利で楽しいものであると強調した。そのうえで、消費者にも事業者にも多様なメリットをもたらす「プレミアム“キャッシュレス”フライデー」を一過性ではなく、継続的に続けていきたいとした。
なお、これまでのキャッシュレス推進協議会では、統一QRコード・統一バーコードの仕様を定め、そのガイドラインを公表している。また、APIガイドラインを4月をめどに公表する予定だ。2019年度はさらなるキャッシュレス化の推進に向けて、特定地域プロジェクトなどを実施していく。
30社の展示を一挙紹介
当日は、キャンペーンへの賛同企業42社のうち30社が展示を行った。