SBIHDとZHDが業務提携 証券事業、FX事業、銀行事業で連携

2019年10月10日8:22

SBIホールディングス(SBIHD)とZホールディングス(ZHD)は、傘下のグループ会社間において、証券事業、FX事業、銀行事業で業務提携を行うと発表した。

左からZホールディングス 執行役員 金融事業管掌 谷田智昭氏、Zホールディングス 代表取締役社長 川邊 健太郎氏、SBIホールディングス株式会社 代表取締役副社長/株式会社SBI証券 代表取締役社長 髙村正人氏、SBIリクイディティ・マーケット 代表取締役社長 尾崎 文紀氏

ZHDにとってFintechは重要なテーマ

10月1日からヤフーはZHDに改称した。今回、SBIHDとの提携に至った経緯について、まずZホールディングス 代表取締役社長 川邊 健太郎氏が説明した。20年前の1990年代のインターネットはごく一部の人が使うサービスだったが、今や電気や水道と並ぶ生活インフラとなった。川邊氏は、「今後もインターネットは今後進化を続け、世の中を大きく変革させます。その中で新潮流になるのはFinTech、すなわち金融とインターネットの融合です。金融は、メディア、コマース、データに並ぶ、今後のZHDに並ぶ重要なテーマです」と話す。

同社では、金融持ち株中間会社であるZフィナンシャルを設立し、インターネット発の金融事業に取り組んでいる。主要な金融サービスとして、月間ユーザー数1,500万人のYahoo!ファイナンス、外国為替月間取扱高32.9兆円のワイジェイFX(YJFX)、口座数417万人のジャパンネット銀行を有している。今回、SBIHDと力を合わせてよりよい金融体験を提供していきたいとした。

SBIHDはビックデータ、AI、ブロックチェーンの取り込み強化

一方、SBIグループは、1999年創業以来、証券、銀行、保険といった分野で飛躍的な成長を遂げてきた。現在、ネット証券の口座数480万、委託個人売買代金シェアでナンバー1となっている。口座数については年率10%近い伸び数を維持し、トップの企業を追い抜く勢いだ。また、収益力の指標においても証券で業界2位となっている。銀行業は住信SBIネット銀行が開業12年となっており、後発だが、SBI証券とのシナジーを生かすハイブリッド預金をてこに開業4年ほどで預金残高1位、住宅ローン取扱高5.1兆円を突破している。主要FX企業4社における口座数(125万)、預かり残高とも1位となるそうだ。

「さらなる飛躍に向けて、業界を席巻するであろう、ビックデータ、AI、ブロックチェーンを取り込むことで、これまで以上にお客様に満足いただけるサービスを作り上げ、先端技術、ビッグデータを保有する企業とのアライアンスを強化し、相互シナジーを醸成することで、さらなる企業を果たしてまいりたいです」(SBIホールディングス株式会社 代表取締役副社長/株式会社SBI証券 代表取締役社長 髙村正人氏)

Yahoo! JAPAN IDによるシングル・サインオンの実現へ

提携内容については、Zホールディングス 執行役員 金融事業管掌 谷田智昭氏が紹介した。両社ではまず、証券、FX、銀行事業で提携する。今回の提携として、SBI証券とZHD子会社のヤフーは、シングルサインオンなどを活用し、Yahoo!ファイナンスのアプリやWebサイトにおける証券口座開設、取引機能の連携の実現に向けて具体的な方策を検討する。口座開設は2019年度中の連携強化、売買取引連携は2020年秋ごろの提供開始を予定する。加えて、Yahoo!ファイナンスのポートフォリオ機能を活用し利便性を向上するさまざまな機能の提供を検討する。

FX事業に関しては、利用者に最良の価格で取引を提供していきたいとした。具体的には、SBIHD子会社のSBIリクイディティ・マーケット(SBILM)は、YJFXのカバー取引先に新たに加わる。また、取引フロー/ポジション情報の共有により、両社の流動性とデータ分析ノウハウを活かしたフロー管理の最適化を図るという。

さらに、銀行事業では、住信SBIネット銀行とジャパンネット銀行は、協業の第一弾として、関係官庁の許認可取得、双方の所定の機関による承認取得を条件に、JNBを通じてSSNBの取扱う住宅ローン商品「フラット35」の販売を開始すべく、準備を進めるそうだ。

今後は、ZHDの月間利用者数6,743万、SBIHDのグループ基盤2,500万という両社の利用者が便利になる施策を展開していきたいとした。たとえば、Yahoo! JAPAN IDでSBIグループの金融サービスを利用できるシングル・サインオンの実現によるヤフーとSBIグループの金融サービスのシームレスな提供などを検討している。

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