2019年10月25日8:00
渋谷スクランブルスクエアは、渋谷駅直結・直上に位置し、渋谷エリアで最も高い約230m・地上47階建ての複合施設「渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)」を2019年11月1日に開業する。東急電鉄、JR東日本、東京地下鉄の3社によるプロジェクトだ。10月23日にはメディア向けに施設を公開。渋谷スクランブルスクエアでは、QR決済、クーポン、ポイントサービス機能が付帯した「渋谷スクランブルスクエアアプリ」を提供する。また、テナントでは、NTTデータのクラウド型総合決済プラットフォーム「CAFIS Arch」を導入している。
提携カード紐づけに加え、ハウスクレジット機能を提供へ
「渋谷スクランブルスクエアアプリ」は、登録費・年会費無料で利用できる。同アプリでは、231店舗の中から、施設のキャンペーンやショップの新商品、お得なクーポンを配信する予定だ。また、利用者は、マイショップ登録でお気に入りショップの情報をいつでも確認できる。
利用者は、店舗のタブレット端末で掲示されるQRコードを読み取ると、支払いが完了する。アプリでの支払いには、まず提携クレジットカードの「TOKYU CARD」(東急カード)、「ビューカード」(ビューカード)、「To Me CARD」(東京メトロ)のいずれかを登録する方法がある。
それに加え、クレジットカードを保有していない人も含め、カードレスのハウスクレジットカードとしてアプリを利用できるのが特徴だ。ハウスクレジットカードは、VisaやMastercard、JCBなどの国際ブランドのネットワークを介さずに、渋谷スクランブルスクエア独自の会員組織として運用する。
「渋谷スクランブルスクエアアプリ」では、東急電鉄とNTTデータが提供する、①QR決済サービス、②クーポンサービス、③ポイントサービスが付帯した「.pay(ドットペイ)」を利用している(参考記事)。商業施設で「.pay(ドットペイ)」のサービスが導入されるのは今回が初だ。
決済時に、ポイント、クーポンも同時に適用
利用者は、アプリで決済すると、「スクランブルポイント」を税込み100円につき、物販・レストラン・カフェでは3%、食品では1%が付与される。ポイントには、最終利用日から1年間有効な通常ポイントと、有効期間が限定されている期間限定ポイントがある。また、貯まったポイントは、1ポイント=1円で支払いに利用可能だ。
さらに、施設や各ショップから、買いもの時に使えるおトクなクーポンを配信。お気に入りのクーポンはマイクーポンへ保管して、支払い時に利用可能だ。
東急カードでは、同アプリの最大の特徴として、決済、ポイント、クーポンの利用を同時に行うことができる点を挙げた。利用者は、事前に利用するポイント、使用するクーポンを選択することで、決済と同時にそれぞれが適用される。
決済端末はNTTデータのCAFIS Archを導入
渋谷スクランブルスクエアでは、NTTデータのクラウド型総合決済プラットフォーム「CAFIS Arch」を導入。端末は、ハイブリッド型でクレードル(プリンタ有り)がセットとなっている。台湾・Castles Technology社製のSATURN(サターン)1000Eをベースに、FeliCa対応など国内向けの機能を搭載している。施設では、国際ブランドのクレジットカードに加え、交通系電子マネー、インバウンド決済の銀聯、Alipay、WeChat Payに対応している(施設により独自決済を導入する店舗など異なる場合もある)。