2020年1月9日19:30
三菱総合研究所(MRI)は、2020年1月1日付で「地域DX事業部」を新設し、東京都が実施するキャッシュレス推進に関するモデル事業「オフィスエリア型」の実証実験を、2020年1月9日から千代田区大手町・丸の内・有楽町地区(大丸有地区)において開始すると発表した。
MRIは、東京都が実施するキャッシュレス推進のモデル事業「東京ユアコイン(オフィス型)」を受託した。同事業は、大丸有地区内で独自のポイント(「東京ユアコイン(オフィス型)」)を発行することでSDGs活動を喚起するとともに、同ポイントの利用によりキャッシュレス化を促進することを目的としている。
対象者は、千代田区大手町・丸の内・有楽町地区のオフィスワーカー、および来街者となり、1月9日~2月28日まで順次開始。付与ポイントは、2,500万ポイント(1ポイント1円相当)となり、実証期間終了前に付与ポイントが上限に達した場合は、その時点で終了となる。利用者は、App StoreおよびGoogle Playから実証用アプリ(スマートフォン用)「東京ユアコイン(オフィス型)」をダウンロードし、アカウントを登録して利用できる。
なお、同実証の実施にあたっては、三菱UFJ銀行、三菱地所等、地域の関係企業・団体の協力を得ながら推進する。
実証実験の特徴として、大丸有地区に事業所を有する企業から協力企業を募集し、各企業のオフピーク通勤、テレワーク等の普及施策とも連動する。また、大丸有地区内の一部のセブン – イレブン、ファミリーマート、ローソン、スターバックス、コスメティクスアンドメディカル(山田薬品)等の大手チェーンストアや、三菱地所グループが運営するカフェ(計3店舗)、バスあいのりマルシェ等で、マイバッグ・ノーレジ袋やマイタンブラー利用を推進(対象店舗は地区内店舗の一部)するそうだ。
大丸有地区内に出店するキッチンカー(5エリア・計160店舗程度)、三菱地所グループが運営するカフェ(計3店舗)、バスあいのりマルシェ等、これまでキャッシュレス決済手段の導入が進んでいない店舗も含め、東京ユアコイン(オフィス型)での決済環境を実現する。
また、nanacoポイント、Pontaポイント、Tポイントといった他のポイントと交換したり、大丸有地区でのSDGs活動を支援するための基金「エコ結び」への寄付にも対応するそうだ。
実証実験の実施後、実証参加者へのアンケート等により、事業実施前後の意識や行動の変化を分析、検証します。2020年3月までに実証実験の効果や課題を整理したうえで将来像を検討する。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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