2020年5月18日8:00

オリエントコーポレーション(オリコ)は、国内で主流となっている非接触電子マネー「iD」と「QUICPay」の両機能を搭載した国内初のクレジットカードを発行した実績がある。また、「Mastercardコンタクトレス」や「Visaのタッチ決済」といったEMVコンタクトレスのカード搭載を積極的に実施。直近では「Orico Card THE POINT」シリーズに、業界初となる 3 種類の非接触決済サービスを搭載した新しいゴールドカード「Orico Card THE GOLD PRIME」をラインアップした。オリコの非接触決済の取り組みについて、紹介してもらった。

3 種類の電子マネーを搭載した新しいゴールドカード「Orico Card THE GOLD PRIME」。業界最高クラスの還元率を実現しているという

国内で初めて「iD」と「QUICPay」両機能搭載カード発行

――オリエントコーポレーション様では、電子マネーの「iD」と「QUICPay」の両機能を搭載したクレジットカードを他社に先駆けて発行されてきました。
オリエントコーポレーション(以下、オリコ):他社に先駆け、カード一体型の多機能カードを発行してきました。コンビニ等の日常使いでの小額決済の利便性を訴求し、決済回数を向上させることによるメインカード化施策の一環です。

――複数の非接触決済サービスを搭載したカードのお客様の利用状況、稼働率などの成果を教えてください。また、複数の決済サービスを搭載したカードを利用するお客様の年代などの特徴はございますか?
オリコ:機能を利用されている会員様の稼働率・ご利用額等すべてにおいて利用されていない会員様よりも高い傾向にあり、メインカードとしてご利用いただいています。複数の決済サービスは幅広い年代に受け入れられていると感じています。

EMVコンタクトレスの搭載率は約5割

――EMVコンタクトレス機能を搭載された「Visaのタッチ決済」や「Mastercardコンタクトレス」はいつからカードに標準搭載されましたか? また、現在の貴社全体のカード発行枚数に対するEMVコンタクトレスの搭載率についてお聞かせください。
オリコ:2006年4月に「Mastercard PayPass(現:Mastercardコンタクトレス)」を搭載したクレジットカードを発行しました。また、2013年5月に「Visa payWave(現:Visaのタッチ決済)」を搭載したクレジットカード発行しています(両プロダクトも日本初)。その後、MastercardコンタクトレスやVisaのタッチ決済を標準搭載を始めました。現在の搭載率は約50パーセントとなります。

――EMVコンタクトレスの利用状況、利用者の傾向などはございますか? 日本ではiDやQUICPayといった独自決済が普及してきましたが、EMVコンタクトレスは消費者にどのようなタイミングで受け入れられると考えていますか。
オリコ:海外利用での成果は感じています。国内利用でのインフラは十分に整備されていないため利用動向については注視していきます。インバウンドの増加が見込める東京オリンピック・パラリンピックなどの国際的なイベントの開催によりインフラの整備が行われ、利用は拡大していくものと予想しています。インフラの整備により今後数年のうちに普及されると感じています。

オリコは、トマト銀行と、地方銀行では初となる Mastercardブランドのデビットカード「トマト Mastercardデビット」の発行業務を受託。同カードは、Mastercard コンタクトレスを搭載している

「Orico Card THE GOLD PRIME」で3種類の非接触決済搭載

――新規会員募集を2020年4月1日より開始された「Orico Card THE GOLD PRIME」で「iD」、「QUICPay」、「Mastercardコンタクトレス」と3種類の非接触決済を搭載された理由についてお聞かせください。また、多機能カード、EMV搭載カードのイシュア発行コストはどの程度まで下がっているのでしょうか?
オリコ:1枚のカードで国内外、小額・高額決済までの、あらゆるキャッシュレス決済に対応できる利便性の提供を目指しました。多機能カードの発行コストはまだまだ課題があります。

――オリコ様は、カード会社として、NFCモバイルペイメントの取り組みも積極的に行ってきた実績がございます。日本において、iDやQUICPayが利用できるApple PayのOEM Payの推進が進んでいますが、オリコ様ではEMVコンタクトレスのモバイルでの展開は進めていらっしゃいますでしょうか?
オリコ:今後、スマートデバイスが増えていく中で、コンタクトレス化は確実に進んでいくとみてます。ただ単に、モバイル決済が可能というだけではなく、ユーザ目線に立ち、いかに付加価値を付けられるかが重要だと考えています。

 

オリコの展望は? かざすだけのシンプルで、安心・安全なプロダクト提供へ

――非接触決済、EMVコンタクトレスについて、今後の展望をお聞かせください。
オリコ:今後数年間で普及が急拡大するものと予想しています。オリコでは、業界に先駆けて、いち早くEMVへの対応を進めています。また、セキュリティ対応を迅速に進めていく必要があり、利便性を勘案するとNFC対応を進めていく必要があると考えています。

「端末にかざすだけで決済が完了する」というシンプルで、安心・安全なプロダクトを提供していきたいです。

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