オリコ、業界に先駆けたタッチ決済の推進で取扱高は2年前との比較で400%増に

2024年7月1日8:00

オリエントコーポレーション(オリコ)は、国内カード会社の中でも早くからタッチ決済の展開に力を入れてきた。Mastercardなどのブランドに対応したタッチ決済(EMVコンタクトレス)対応のカード搭載を2006年から開始している。また、NFCを搭載したモバイル決済の検証にもいち早く参加した実績がある。さらに、複数の非接触IC決済に対応したカード等も発行してきた。今回は、2023年6月~2024年5月の1年間のタッチ決済の利用実績や今後の展開について説明してもらった。

池谷貴

iD・QUICPay・タッチ決済と、非接触決済に幅広く対応した「Orico Card THE PLATINUM」。オリコカード史上最高のポイント還元率で、常時1.0%以上、誕生月の還元率は2.0%となる

いち早くタッチ決済搭載カード発行
モバイルNFCサービスにも注力

オリコは、2006年3月より、Mastercardブランドでクレジットカードによるタッチ決済搭載カード(当時はMastercard PayPass)の発行を行っている。また、2011年1月には、ソフトバンクが実施するAndroid2.2搭載スマートフォンを用いたNFC実証実験に参画し、モバイルNFC決済サービスを開始した実績がある(参考記事)。2013年5月からVisaのタッチ決済(当時はVisa payWave)を発行、同12月からはモバイルNFC決済サービスを開始している。その後、タッチ決済のカードへの標準搭載を行い、搭載率は年々拡大している(モバイルNFCサービスは2017年9月末で終了)。

FeliCa関連のサービスでは、2016年10月から国内でサービス開始したApple Payに対応した。また、国内で主流となっている非接触電子マネー「iD」と「QUICPay」の両機能を搭載した国内初のクレジットカードを発行した実績がある。さらに、「Orico Card THE GOLD PRIME」に「iD」と「QUICPay」、タッチ決済を搭載するなど、非接触サービスの推進による会員の日常利用につなげてきた(参考記事)。

iD・QUICPay・タッチ決済に対応したゴールドカード「Orico Card THE GOLD PRIME」

同社では、以前からスマートデバイスが増える中でコンタクトレス化は確実に進んでいくと考え、「端末にかざすだけで決済が完了する」というシンプルで、安心・安全なプロダクトの提供に努めてきたという。

カードへのタッチ決済搭載割合は8割に
対面取引の約3割、利用単価は8,000円台

――これまでタッチ決済を展開してこられた成果について聞きたい。
オリコ:当社では、タッチ決済を他社に先駆けていち早く、当社が発行する大半を占める提携クレジットカードに搭載し、提携先でのお支払いで利用可能とすることで、タッチ決済の便利さをカード会員さまへ実体験として認識いただいてまいりました。このことにより、現在の利用拡大に繋がっていると思慮します。なお、クレジットカードへのタッチ決済の搭載割合は約8割となっております。

――貴社の取引のうちどのくらいがタッチ決済になっているか? また、利用単価や取扱額についても説明してほしい。
オリコ:対面取引に限った取引に占めるタッチ決済の割合は約3割となっております。現状のタッチ決済の利用単価は平均約8,000円となっており、取扱額は伸長しております。タッチ決済のインフラが普及したため、取扱高は2年前と比較すると400%増となっております。

――利用が多い業種について聞きたい。
オリコ:タッチ決済の利用が多い業種としてはスーパーや小売業となります。比較的低単価の取引における利用が多い状況です。

――タッチ決済のモバイル決済への対応状況についてはいかがか? また、貴社の非接触決済のうちタッチ決済と(FeliCa系決済)の比率について教えてほしい。
オリコ:タッチ決済のモバイル決済は現在検討中となります。また、タッチ決済が約8割、FeliCa系決済は約2割となっております。

タッチ決済やFeliCa系決済の将来
発行コストは課題に、今後の展望は?

――例えば、他の大手イシュアでは2,000円ほどの単価だったが、貴社ではコンビニやスーパー以外の比較的高額な取引でも利用が増えているということなのか?利用単価が高い要因を伺うことは可能か?

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