2020年7月22日11:56
GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)の連結会社であるGMOイプシロン(GMO-EP)は、クレディセゾンと提携し、「イプシロン決済サービス」を利用するEC事業者向けに、年会費・手数料無料で利用できる、売上連動型のVisaビジネスカード「Cycle(サイクル) byGMO」を、2020年初秋より提供開始すると発表した。
「Cycle」は、自社ECサイトにおいて「イプシロン決済サービス」で決済処理された前日までの売上金をチャージして、Visa加盟店での支払いに充てることを可能にするサービスだ。そのため、通常クレジットカード発行の場合に必要となる与信審査が不要なうえ、売上金の入金を待たずに利用できることから、キャッシュフローのサイクル(Cycle)を最適化することができるという。
なお、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)の「Fintechファストトラックプログラム」にGMO-PGが参画し、今回のサービスは同プログラムの第1号案件となる。
「Cycle」は、自社のECサイトにおいて「イプシロン決済サービス」で決済処理された前日までの売上金額をチャージし、Visa加盟店での支払いに使用することができる売上連動型のサービスだ。
通常、EC事業者においては、商品が購入され決済処理がなされても、売上金がEC事業者の銀行口座へ入金されるまでに時間がかかる。「Cycle」では、この入金前の売上金をすぐに使用できるため、売上向上の機会損失を防ぐための急な仕入れ対応や広告出稿といった資金需要にも柔軟に対応でき、キャッシュフローサイクルの最適化を実現することができる。また、「Cycle」は、「イプシロン決済サービス」で処理した売上金を活用するため、通常のビジネスカードの発行時に必要となる与信審査が不要だ。さらに、通常のクレジットカードのように利用限度額が固定化されておらず、チャージ可能な「前日までの売上金額」内であれば利用可能なうえ、年会費やチャージ手数料は発生しない。
「Cycle」の利用金額に応じて、「イプシロン決済サービス」の利用料金を請求金額から割り引く特典を用意している。これによりEC事業者の負担減や直接的なコスト削減も支援するという。
なお、「Cycle」は、バーチャルカードの発行を予定している。バーチャルカードはWeb画面上で発行されるため、発行後は実物のカードの到着を待たずすぐに利用開始することができる。また、バーチャルカードを登録した端末の盗難やカード情報流出時にも、電話による利用停止・再発行依頼は不要で、GMO-EPが提供する「Cycle」の管理画面上から利用停止できる。新しいカード番号も即時に再発行される。
なお、「Cycle」は、クレディセゾンが提供するVisaプリペイドカードのプロセシングシステムおよびブランドライセンスを活用したサービスとなる。
Visaが展開する「Fintechファストトラックプログラム」は、パートナー企業によるVisaの決済ネットワークを利用した新たな決済体験をより迅速かつ簡潔に構築可能にすることを目指したプログラムとなる。同プログラムは、Visaのネットワークを開放し、新たな決済体験を開発する幅広い企業をサポートするVisaのグローバル戦略の1つであり、フィンテック企業はより容易に、Visaのグローバル決済ネットワークにアクセスすることが可能となる。