2017年5月26日18:26
トッパンフォームズは、バンクガードが考案した本人認証/取引認証の技術「スーパー乱数表」のサービスを提供すると発表した。同社では、システム導入とともに必要なスーパー乱数表カード・シールの製造・発行から利用者への発送および問い合わせ対応など導入に付随するビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスを一括で引き受ける。同サービスは金融機関を中心に拡販し、2017年度に10社への導入を目指す。
スーパー乱数表は、①利用者のハード/ソフト環境に依存せず、安価な印刷物で実現でき、②乱数として画像を使うことにより、従来の数字の乱数表の脆弱性である、すべての乱数を入力させるフィッシング攻撃や、総当たり攻撃を防御し、③本人認証のみならず、乱数表を用いて送金先を指定することにより取引認証(中間者攻撃対策)まで実現できるという。
同社では、「ワンタイムパスワードと比べてもセキュリティレベルが高く、インターネットバンキングで問題化している不正送金対策に最良であると考えられる」としている。トッパンフォームズでは、金融系の各種カードや保険証、IDカード、ポイントカードなどのカード発行業務を受託してきたノウハウを生かし、サービスを提供する。
同サービスは、「スーパー乱数表」をサイトに組み込むためのソフトウエア開発キット提供や導入支援を行うラックと協力して進めていく。