2011年1月27日9:00
ワシントンミューチャル(WAMU)との統合で疲弊していたチェイスのカード部門の業績が発表された。
2010年の新規口座開設者は1,130万件という好業績となった。第4四半期の取扱高も前年同期比9%アップで好調を維持している。
なんといってもカードサービス部門の第4四半期最終利益が13億ドルになったことが好材料。前年同期はマイナスの3億ドルだったから、大幅な改善である。
要因は貸倒引当が減ったことである。WAMUを除いた貸倒率は7.08%。期末残高は1,377億ドル。前年同期比16%のマイナスだった。
残高減で収益も前年同期比18%のマイナスだった。クレジットビジネスの最終利益は、リスクマネジメントがいかに重要であるかがよくわかる。
JPモルガンチェイス全体の2010年最終利益は174億ドルだった。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。