2022年2月26日13:23
アイティフォーは、同社のマルチ決済端末「iRITSpay(アイリッツペイ)決済ターミナル」と、スマレジが提供するクラウドPOSシステム「スマレジ」との連動を完成させ、2022年3月よりオプションサービスとしてサービスの提供を開始すると発表した。従来のPOSシステムと比較して、低価格で利用できる「スマレジ」と連携することで、レジと決済端末を併せた提供も容易となり、加盟店の労務軽減やシステムコストなどの削減効果が期待できるという。
同社では従来、百貨店や、チェーン店・中大規模店などに対して決済端末を提供してきた。一方、個人商店や中小規模などの店舗に対しては、一部アクワイアリング事業を通し提供をしてきたが、そういった現場では簡易で手軽なPOSシステムと連動してほしいとの要望が増えていたそうだ。
スマレジでは、高価な大規模POSレジを必要としない中小規模店舗を中心に「スマレジ」を展開しているが、店舗からは、クレジットカードのコンタクトレス決済やQRコード決済など多様化するキャッシュレス決済に対応した利便性の高い端末と連動してほしいなどのニーズも増えていたという。
アイティフォーのマルチ決済端末「iRITSpay決済ターミナル」とiPadやiPhoneのアプリを使ったクラウドPOSシステム「スマレジ」を連動させることで、双方の決済情報が共有されるため、加盟店は従来のキャッシュレス決済時のPOSレジと決済端末個々への価格入力(二度打ち)が不要となり、「スマレジ」に一度入力するだけで決済処理が可能となる。導入は、POSと決済端末の画面を操作するのみで、端末の交換や工事などは実施せずに利用可能だ。またPOSと決済端末の連動はBluetooth通信で行うので、接続するためのケーブルなども不要だという。
加盟店における決済処理にかかる手間や時間が軽減するだけでなく、価格の誤入力で生じる損害リスクや金額の突合処理の回避が図れる。マルチ決済が1台で対応可能な「iRITSpay決済ターミナル」の利便性に、スマホやタブレットがあれば低コストで導入可能な「スマレジ」の簡便性を加えることで、店舗に向けたサービスが向上するなど相乗効果が期待できるそうだ。
さらに、「iRITSpay決済ターミナル」は、1台でクレジット、電子マネー、各種QRコード決済の利用が可能なことから、決済手段に合わせて複数のリーダライタを準備する必要がなく、「スマレジ」を利用している加盟店の求める“省スペース化”のニーズにも対応しているという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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