2011年3月9日17:52
マスターカード・ワールドワイド(MasterCard)は、MasterCard Worldwide Index 「女性の社会進出度」調査結果を発表した。アジア/太平洋地域の14市場1を対象に行った同調査において、総合指数は、オーストラリアが83.8と最も高く、フィリピン(81.5)、ニュージーランド(81.0)、およびシンガポール(76.8)が続く結果となった。一方、最も低いのは、インド(59.6)、日本(60.1)、および韓国(60.9)だった。
これら14市場のうち11市場において、少なくとも過去3年間において総合指数の増加が見られた。ほかの市場よりも相対的に低い指数を示したインドと韓国においても2006年以来指数が増加している。一方、中国とベトナムでは、2007年以来総合指数が低下し、またタイの指数は2008年から変化が見られなかったという。
女性の社会進出度調査(MasterCard Worldwide Index of Women’s Advancement)は、アジア/太平洋、中東、アフリカにおいて、社会経済学の観点から、男性と比較した場合の女性の水準を測定するため、MasterCardが継続的に実施してきた調査の一環である。今年度の調査では、さらに幅広く、信頼性の高い指標とするために改訂した。今回の指標は、「事業所有」、「企業および政府機関における管理職への就任」、「労働力参加」、「正規雇用機会」、および「高等教育の機会」の5項目から構成し、各項目において14の対象市場における男性100人あたりの女性の比率を測定している。
指数は、それぞれの市場において、女性がどのくらい男性と同等の立場にいるかを示している。スコアが100以下の場合は男性優位の男女不平等を表し、100以上の場合は女性優位を表す。スコア100が男女平等を意味するそうだ。