2022年12月20日8:00
イタリアで開催された「Il Salone dei Pagamenti(2022年)」(主催:ABIServizi)、パリで開催された「TRUSTECH(トラステック)2022」(主催:COMEXPOSIUM )では、カードに指紋認証機能が付いた生体認証カードの展示やデモを複数の企業が行っていた。IDEMIAでは、市場の早い段階から指紋認証決済サービス「F-Code(エフコード)」の普及に力を入れているが、イタリアでIDEX Biometrics ASAのIDEX Biometrics センサー ソリューションを搭載した生体認証カードの試験運用がスタートしている。
Sella Personal Creditが試験運用開始
バッテリーレスで端末から給電
IDEMIAの生体認証カード「F-Code」は、接触、および非接触双方の決済に対応している。利用者は支払い時に指を指紋センサーに触れることで、PINの入力をせずに決済が可能だ。近年ではモバイル決済において、顔や指紋などの生体情報を活用したセキュアな支払いが可能となっている。カードでも非接触決済により、会員の利便性は高まるが、一方で高額な買い物時には、利用上限金額の制限をするか、もしくはサイン認証へ戻す必要が出てくる可能性がある。今後、生体認証カードが普及すれば、高額決済にも対応でき、この課題を解決できると期待されている。
11月22日には、イタリアで初の試験運用として、Sella Group CompanyのSella Personal CreditがIDEMIAとの協力により開発した生体認証カードの試験運用を開始している。生体認証カードには、バッテーリーを搭載したタイプもあるが、同カードはバッテリーレスとなり、給電は決済時に決済端末から行うことが可能だ。
試験運用では、一部のユーザーが参加しており、利用者は自宅でキットを使用して指紋情報をカードに登録できる。指紋情報を登録すると、カードはすぐに使用可能だ。
VisaとMastercardから認定を取得
中東や東南アジアなどでもプロジェクト進む
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