2023年8月30日14:40
三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、三井住友カードとライフネット生命保険およびライフネットみらいは、両社グループの商品・サービスの連携を通じて、さらなる浸透が見込まれるデジタル完結型の保険サービスのマーケット拡大をけん引することを目的に、資本業務提携契約を締結した。
また、同提携に伴い、ライフネット生命は、三井住友カードを割当先とする第三者割当増資による新株式発行を行う。
三井住友カード・ライフネット生命・ライフネットみらいの 3 社は 2022 年 10 月、三井住友カードの会員サイトVpassを起点とした新たな保険商品とサービスの提供を目指して、オンライン保険事業における協業にむけた業務提携契約の締結を発表した。
今回、提携をより一層強化させ、個人の利用者に向けたデジタル金融の革新をSMBCグループおよびライフネット生命グループで取り組み、保険商品と決済サービスとの連携を通じて両グループのサービスを提供することを狙いとして、SMFG、三井住友カード、ライフネット生命およびライフネットみらいの 4 社で、改めて資本業務提携契約を締結した。
SMBC グループは、2023 年 3 月より、個人向け総合金融サービス「Olive」の提供を開始している。Olive は、モバイルアプリ上での取引を前提とした新たな概念のサービスで、SMBC グループの商品・ サービスなどをより便利に、よりお得に利用できるという。サービス開始から約半年で 80 万人を超える人がアカウントを開設している。
ライフネット生命は、経営方針の重点領域に「顧客体験の革新」および「販売力の強化」を掲げ、生命保険の新しい価値を提供するための取り組みを推進している。その一貫として、幅広い顧客基盤とブランド力を有するパートナー企業と提携し、そのエコシステムにおける一翼を担うことで成長を加速させることを目指しているそうだ
具体的な取り組みとして、SMBC グループの利用者向けに、ポイントプログラム「V ポイント」を活用した商品や、個人保険以外の領域を含む新たな保険商品の提供を両グループで検討する。
また、利用者に保険の申し込みを検討してもらううえで、ファイナンシャル・プランナーなどのアドバイザーへ相談できる、マネー相談予約ツールの提供や、保険に限らず、家計のさまざまな支出を管理・見直し診断ができるツールを開発する。
さらに、ライフネット生命は、パートナー戦略の一環として、三井住友カードのクレジットカードに加入できる仕組みを、三井住友カードと共に構築・検討する。
これらの取り組み以外にも、両社グループの商品・サービスを組み合わせることで、新しい価値を創造し、利用者に選ばれる金融サービスの提供に努めていく方針だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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