2023年9月13日20:42
インテリジェント ウェイブ(IWI)とかっこは、クレジットカード不正被害削減に向けた協業を開始したと発表した。
クレジットカード不正利用被害額が2022年度は過去最多の436億円、さらに2023年1-3月のカード不正利用被害額は121億円に上り、前年同期比で23.1%増加している。増加を続ける被害に対し、経済産業省よりクレジットカードシステムのセキュリティ対策の更なる強化に向けた方向性について、「これまで各社が取り組んでいたノウハウやデータ等を共有することで、より高度な不正検知の実現を目指すことが期待される。」とされており、今回カード会社向け不正検知システムを提供するIWIとECサイト向け不正検知システムを提供するかっこが、双方の不正検知分野の垣根を越えて協業することで、より高度な不正対策の実現を目指すという。
これまで、加盟店(ECサイト)における不正対策では、不正判定に使用できる情報は端末情報や配送先情報をはじめとした、加盟店が保有する注文情報に限定されていた。一方、カード会社側における不正対策でも、決済時の与信判定用に得られる限定的な情報と自社の保有する情報をもとに第三者利用の可能性を独自に判定していた。
加盟店(ECサイト)とカード会社が保有する情報を、双方の不正判定等に有効活用することで、業界横断的な不正対策を実現し、国内の不正利用被害額を低減することを期待している。
加盟店(ECサイト)における不正対策強化として、ECにおける不正注文検知サービス「O-PLUX」では、決済の与信判定前にECサイトにおける注文時のさまざまな情報を活用して不正取引を抑止している。さらなる不正対策強化として、カード会社が保有する取引情報および不正判定結果情報等を「O-PLUX」に活用することで、不正被害の抑止を一層推進していくそうだ。決済の与信判定前での不正対策を強化することで、業界全体の不正被害額抑止に加え、カード会社側の不正対策業務負荷の低減を目指す。
このコンテンツは会員限定となっております。すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。
会員登録(無料)をご希望の方は無料会員登録ページからご登録をお願いします。