2023年9月14日8:50
セブン銀行では、日本全国のセブン⁻イレブン店頭に設置したATMを活用した新サービス「+Connect(プラスコネクト)」の提供を開始する。「+Connect」は、本人確認書類やQRコードの読み取り機能、高精度カメラによる顔認証機能といった、同行が現在入れ替えを進めている新型ATMが持つ特徴を生かして提供されるサービスの総称である。第一弾として9月26日から「ATMお知らせ」「ATM窓口」の2種のサービスが全国1万5,000台のATMでスタートし、全台の入れ替えが完了する2024年度末には2万7,000台で新サービスの利用が可能となる予定だ。
新型ATMへの入れ替えが進む
本人確認機能を用いた新サービスを開発
2001年に創業し、コンビニに密着した銀行として、従来の“銀行”の概念を変えたセブン銀行。そのセブン銀行は、9月26日より、新サービス「+Connect(プラスコネクト)」の提供を開始する。これに伴い同行では、都内で「ATMサービスプラットフォーム事業構想発表会」を開催した。
「+Connect」は、同行が現在入れ替えを進めている新型ATMの新機能を駆使して提供するサービスの総称だ。第一弾として提供を始めるのは、「ATMお知らせ」と「ATM窓口」の2つのサービスとなる。
「ATMお知らせ」は、利用者が店頭ATMでの現金の入出金などの取引を行っている際に、併せて画面上でOne to Oneの案内を掲示するサービス。たとえば住所などの変更があった可能性のある利用者に対して登録情報の確認を要求したり、過去の取引履歴などに基づいた適切な商品情報を掲示したりする。
「ATM窓口」は、これまで主に銀行の店舗の窓口やインターネットバンキングが担っていた、口座開設、登録情報の変更、ローン申込などの手続きを、ATMから行えるサービスだ。簡単な手続きで、たとえば新規口座開設であれば、最短3分で手続きが完了。「ATMお知らせ」で通知された住所変更手続きなども、「ATM窓口」で数分間という短時間で完了させることが可能だ。
新型ATMには、IC、QRコードなどの読み取り機能、高精度のカメラによる顔認証機能などが備わっている。これらの機能を活用した本人確認手続きは、来春スタートのサービスから実稼働させる予定である。本人確認書類としては、マイナンバーカード、運転免許証、在留カードの3種が利用可能。画面で提示された位置に本人確認書類を置くことによって、氏名の漢字表記や住所を、システムが自動的に読み取ってくれる。手入力を求められるのは、氏名のフリガナや連絡先の電話番号、暗唱番号などのみとなっている。
同行が顔認証機能などを装備した新型ATMの開発に着手したのは2019年から。まずはセキュリティが確保された性能を保持すること、次には利用者にストレスを感じさせないUI/UXを整備することに注力。「何段階もの苦労を重ね、ようやく提供の運びとなったことは大変喜ばしい」と、セブン銀行 常務執行役員 深澤孝治氏は開発の経緯を振り返る。
日本全国、津々浦々に張り巡らされた
ATMネットワークの可能性は無限大
サービス開始に先立って、セブン銀行では2019年10月~2023年6月まで、金融機関および非金融企業12社との実証実験を行った。金融機関における登録情報の変更や口座開設についてはもちろん、非金融機関における、たとえばホテルチェックインでの利用などについても実験を行った。
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