大手町・丸の内・有楽町地区でまちの回遊を促す低速自動走行のモビリティサービス実証実験

2024年10月29日15:02

一般社団法人 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(以下、協議会)は、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアにおけるスマートシティビジョンで掲げる都市のリ・デザイン像に基づき、ゲキダンイイノと連携し、2024年10月28日~11月6日まで、低速自動走行モビリティ(歩行支援型モビリティ)の3台同時走行について実証実験を実施している。28日には実証実験の概要を説明する記者説明会と試乗体験会を開催した。

今回の取り組みは、移動そのものを楽しむ新しい移動体験の提供により、まちの回遊を促す新しいモビリティサービスの実現に向けた、低速自動走行モビリティの実証実験となる。実施主体は同協議会、走行にかかわる全般はゲキダンイイノとなる。

同取り組みは、国土交通省都市局「スマートシティ実装化支援事業」の一環として実施。大丸有エリアにおける都市のリ・デザインのコンセプトであるSmart&Walkableの実現に向け、新たな出会い・発見のあるまちに寄与する新たなモビリティサービスやリ・デザインの在り方を検証するものだという。同協議会 都市政策・ガイドライン部会 スマートシティ推進委員会 植村亮平氏(三菱地所)は「移動体験が来駕視野に感じてもらえるサービス」だとした。

今回は東京国際映画祭の開催に合わせて実証実験を実施。コンテンツや周知面での協力を得ている。また、走行実証ルート内の条項地点として「Slit Park YURAKUCHO」とその運営の東邦レオおよびSpScE、アンケートクーポン連携店舗としてグッドモーニングス、大手町・丸の内・有楽町地区リアルタイム回遊マップ「Oh MY Map!」アプリでの情報連携としてNTTデータ.実証実験の企画で三菱地所、走行エリアのビル所有者、店舗連携などで三菱地所の協力を得ている。

大丸有スマートシティの推進については、データやデジタルデバイスを通じて都市の価値を高める都市のアップデート、リアルな空間でSmart &Walkbleを実現する都市のリ・デザインという2つの方向性で進めている。歩行者・モビリティ・ロボットが共存するウォーカブルな空間を目指している。その実現に向けて、ロボットフレンドリー環境の形成、自動運転モビリティ走行などの各種実証実験を進めている。

2020年度~21年度までは自動運転バス走行、電動キックボード公道走行実証、低速自動走行モビリティ走行実証、自動搬送ロボット走行実証を実施。

低速自動走行モビリティの実証では、昨年2月にゲキダンイイノ製モビリティiino type-S712が地上の公道を走行した日本初の事例として、歩道や建物内貫通通路等の公的空間において人とモビリティが共存する景観に対する社会受容性や安全性を検証することができ、一定の走行実現性があることを確認できたそうだ。今回の実証は28日~11月6日の13時~16時と17時~19時30分まで実施(雨天走行中止)。前回との変化として、検証期間を3日から10日間へ延長した。また、前回の丸の内仲通りに加え、有楽町周辺エリアまで広げている。さらに、走行台数も1台から最大3台の同時走行となった。

前述の東京国際映画祭と連携することで、モビリティからビル壁面への映像投映や映画祭の雰囲気を醸成するファニチャの設置による賑わいや新しい移動体験の創出、人々の回遊についても検証する。走行中のモビリティからビル壁面へ映像コンテンツを投影し、まちを回遊するメディアとしてモビリティを活用する日本初の事例となるそうだ。また、沿道の民間地権者とも連携する。

また、大丸有協議会が構築する都市OSと各種モビリティ等の位置情報やイベント情報等を連携し来街者に発信している「Oh MY Map!」上において同実証実験関連の情報についても発信する。

具体的には、モビリティ走行ルート、モビリティスポット/コンテンツ・スポットの位置情報および詳細情報、連携イベント(東京国際映画祭)の会場位置情報および詳細情報、アンケートクーポン対象店舗の位置情報および詳細情報、の情報連携を行う。このような情報発信による、行動変容が起こった事例の有無やモビリティサービスの利便性が上がったと感じた利用者の有無を確認することで、モビリティサービスにおけるデジタルデバイスによる情報発信の回遊型ウォーカブル性向上への寄与の可能性について検証を行う。将来的には、都市OSに格納されている各種情報とモビリティおよびデジタルデバイスが連携し新しい移動体験、そのエリアならではのコンテンツの提供がなされることが期待される。

なお、自動走行モビリティを提供するゲキダンイイノによると、今回の走行スピードは時速5キロ未満で歩行者と共存する速度となるそうだ。同モビリティの原点は、“ゴミ走行車に飛び乗る兄ちゃん”であり、着目したのはターレットトラックだ。ゲキダンイイノ 座長 嶋田悠介氏によると、歩く速度は人間の好奇心をくすぐる力があり、新たな発見ができるとした。iino type-S712は最大3人まで乗車できる。なお、iino type-S712などの遠隔操作型小型車は、2023年4月の道路交通法改正により、歩行者領域で多様なモビリティの走行が可能になったそうだ。同端末には音声と位置情報を連動させ、効果的なタイミングで情報を提供する仕組みを搭載している。将来的にはMIMS(遠隔監視)により時間帯によって台数やルートを変えることもできるそうだ。

前回の近接監視員1名、監視操作者1名が随行する「近接監視型」から「遠隔監視型」(1台)および監視操作者1名が随行する「近接監視型」(2台)による実証を実施している。

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