2011年6月21日11:28
ジェーシービー(JCB)は、中国の銀行カード連合組織である中国銀聯(China Unionpay Co.,Ltd)と、双方のビジネスを拡大することを目的とした幅広い協議を開始することに合意し、2011年6月10日、上海にて基本合意書(MOU)を締結したと発表した。今後、両社は広範囲にわたる地域・業務分野の中で、従来の業務分野および新ビジネス分野において新しい価値や商品を顧客に提供することを目指し、長期的かつ戦略的なWin-Winの関係構築を図るという。
JCBと中国銀聯は、2003年に中国銀聯による中国国内でのJCBブランドカードの加盟店業務開始を皮切りに、2006年には日本国内のJCBが提携する金融機関のATMで銀聯ブランドカードによる日本円引き出しサービスを開始、さらに、2010年には日本国内での銀聯ブランドカードの加盟店業務をJCBが開始するなど、中国銀聯・JCB双方の顧客の利便性向上を目的とし、両社の提携関係を深めてきた。
2010年の国内総生産(GDP)が前年比で10.3 %増加、規模でも世界第2 位となった中国の急速な経済成長の中、日本・中国間での双方向のビジネス・観光などの分野において両国民の往来が活発になり、カード決済に対する消費者のさまざまなニーズも高まりを見せている。今回の提携拡大は、こうした中国の経済成長を背景に飛躍的に国際展開を拡大する中国銀聯と、1981年以降、約30年にわたり国際展開を進め、今後大きな成長が見込まれるアジア地域を中心に、国際ブランドとしてさらなる強化・拡大に取り組むJCBの、両社の意向が一致したものであるという。