2012年5月10日20:18
丸紅情報システムズ(MSYS)は、2012年5月10日から、非接触ICカード技術「フェリカ(FeliCa)」リーダライタ「ナビ(NAVI)シリーズ」の新製品「ラピナビライトエスディー(RapiNAVILight SD)」の販売を開始すると発表した。
「ナビシリーズ」は、販売促進、集客などの目的で携帯電話を任意のウエブサイトURLへ誘導するために利用されている装置である。新製品は縦105ミリ、横63ミリ、厚さ8ミリの名刺より一回り大きい薄型サイズとなっている。FeliCa方式に対応していないスマートフォンでも、簡単な操作でURL誘導を可能にするという。従来の携帯電話やスマホを同製品のFeliCaチップ搭載部にかざした際に、FeliCa搭載の有無を自動判別し、FeliCaの場合は従来通り通信を行う。FeliCaなしの場合は、あらかじめ専用のアプリをスマホにインストールしておく必要がある。
スマホをかざした際に、ラピナビライトエスディーが数値を埋め込んだ特殊な音を発っする。スマホのアプリを起動して音を解析し数値を抽出。アプリは数値を照合し、すでに受信したことがある数値であれば、対応するURLのWebサイトへアクセスし、初めて受信した数値であれば、MSYSが運用するサーバにアクセスし、対応するURL情報を取得して、対応するWebサイトへアクセスする。
また、Webサイトへアクセスする際に、スマホ端末固有のFeliCa IDやラピナビライトエスディーのシリアル番号などを送信することが可能だ。これにより、どのスマホ端末(フェリカIDより特定)が、どこからアクセスしているのかを特定できる。
なお、スマホの専用アプリは、各基本ソフト(OS)に対応した公式マーケットにて無償で配信している。FeliCaを搭載したスマホは専用アプリをインストールする必要はない。製品本体の設定は専用ソフトウエア(別売り)をインストールしたパソコンにUSBケーブルを接続して行う。
本体の販売価格は、1台あたり3万9,800円(税抜き)、設定用ソフトウエアは1ライセンスあたり7万8,000円(税抜き、初期導入時に最低1ライセンスの購入が必要)となる。同社が運用するサーバーの利用料金は、1カ月あたり200円(税抜き、契約期間は1年以上、ただし新規契約時は最初の3か月間は無料)。既存のラピナビライトを使用中のユーザは、1台あたり1万円(税抜き)でソフトウエアをアップデートすることでバージョンアップが可能だ。