2010年7月7日 09:40
ビックカメラ、ヤマダ電機、西友で「Maru-Jan ギフトカード」を販売
ネットではリーチできなかったユーザー獲得を狙う
オンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan(マルジャン)」を運営するシグナルトークは、ビックカメラ、ヤマダ電機、西友のギフトカードモールでオンライン麻雀ゲーム用カード「Maru-Jan ギフトカード(POSA版)」の販売を行っている。券種は1,000円と2,000円の2種類。利用者は各店舗でMaru-Janカードを購入後、専用ページでPIN番号を入力、1,000円の場合は「1000point」、2,000円の場合は「2000point + 100point」分のゲームを楽しむことができる。
会員の多くが40~60代
在庫リスクが少ないモール展開に魅力
Maru-Janは、全自動麻雀卓をリアルに再現したオンライン麻雀ゲーム。今年4月まで6年間利用されており、オンライン上の対局者と、リアルに卓を囲んでいる気分が味わえると評判で、有料ゲームながら会員数は45万人を誇る。今年度からは、年間イベントとして戦国ランキングがスタート。着順を上回った人数を競い、優勝者には賞品として“蒼天ノ覇王賞”を進呈する。
従来、Maru-JanのPRはインターネットのポータルサイトでのバナー広告が中心だった。しかし、ネットだけの展開になると広告の手段は限られており、会員数は飽和状態に陥っていた。またMaru-Janの会員は40代~60代の高年齢層が圧倒的に多い。この層はインターネットでゲームを楽しむ人は少ないため、ネットだけではなくリアルの店舗で上手く訴求できる手段を探していた。一部店舗ではCD-ROMの販売を行っていたが、在庫リスクを抱えるなどの問題があった。
そんなときインコムから説明を受けたのがPOSA(Point of Sales Activation)だった。同技術を導入している流通各社は、販売が成立した段階でPOSレジにてカードを有効化できる。シグナルトークにとっても印刷代金や什器などの費用は多少かかるが、基本的にカードが販売されるまでは無価値のため、CD-ROMに比べると印刷コストや在庫リスクなどの費用を抑えることが可能になった。
「Maru-Jan ギフトカードが一般の方に認知されるまで、時間は必要かもしれませんが、カードが流通店舗に設置されることにより、お客様が目にする機会も増え、広告としての効果も期待できます。またギフトカードとして知り合いにプレゼントする需要を喚起できます」(シグナルトーク 代表取締役社長 栢孝文氏)
採用のポイントとしては家電量販店に設置されることも大きかったという。例えば、若年層の場合は家電をインターネットで購入するケースが増えているが、40代以上の人は実際に店舗で見てから購入する人が多い。その場合、Maru-Jan ギフトカードが目に留まれば、購入してもらえる可能性が高まる。
会員数1万人でも十分に収益が見込める
店舗と連携したPRも視野に
4月に発売を開始したばかりとあって、本格的な告知活動はこれからの状態だが、「カードの発行枚数は当初、想定していたよりも順調に推移しています」と栢氏は話す。2~3枚、中には10枚をまとめ買いする人もいるそうだ。ただ、同社では「まだまだ告知不足」(栢氏)とも捉えており、今後は積極的に広告展開も行う予定だ。
「将来的に数万人の会員を獲得できれば、という気持ちはありますが、1万人でも十分だと考えています。Maru-Janは麻雀を愛する人が満足できるゲームを目指し、麻雀牌の音や混ざり具合など、細部までこだわって作り込んでいます。現会員の多くがリピーターであり、店頭で購入した方が一度ゲームを利用していただければ、繰り返し使っていただける可能性は非常に高いです」(栢氏)
今後は店舗と連携した、Maru-JanのPRも視野に入れる。「例えば、家電量販店がシニア向けのパソコンを販売する時の販促やカーディーラーが車を成約した際にプレゼントするなど、店舗と売り場を一緒に作っていきたいです。また、父の日や誕生日などにギフトとしてカードをプレゼントしてもいいと思います」(栢氏)
同社では今後、1,000円、2,000円以外の券種についても検討していきたいとしている。また、同社が展開するオンライン将棋ゲーム「遊び処 ふくろふ」など、順次モールで販売する商材を検討していく予定だ。
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