2013年2月25日19:33
マスターカード・ワールドワイド(MasterCard)は、2013年2月25日、スペインのバルセロナで開催中のモバイル・ワールド・コングレスにて、次世代型デジタル決済サービス「MasterPass」を発表した。同サービスは、オンライン、実店舗など、どんな場所からでも、マウスでのクリックあるいは画面でのタップやタッチだけで、あらゆる種類の決済カードや対応するデバイスを利用して買い物を行うことができるという。
MasterPassでは、どのような場所からでも決済が可能な電子決済手段を加盟店に提供する。店頭やレジはもちろん売場通路でも、NFC、QRコード、電子タグ、モバイル機器などを使った決済が可能で、一般的なプラスチックカードにも対応するという。オンライン・ショッピングでは、配送先やカード情報を購入するたびに入力する必要がなく、シンプルな購入手続きを実現可能だ。
また、金融機関、加盟店、パートナー企業は、独自のウォレット・サービスを展開することができる。カード情報、住所録の個人情報はクラウド上で管理され、クラウドは信頼性の高い事業体によってホスティングされるという。同ウォレット・サービスは、オープンな設計を採用しており、MasterCardに加え、他社のブランドのクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードにも対応している。
さらに、支払い過程において、質の高いショッピング体験を提供できると同社では自信を見せる。口座情報の閲覧、リアルタイムのアラート機能、ロイヤルティ・プログラムやプライスレス・シティ・キャンペーンの特典に関する情報配信機能などを利用することが可能だ。
なお、MasterCardの日本地区では、今回MasterPassを導入することによって、近年進化する電子決済で必要となるウォレットの安全かつポータブルなソリューションのニーズに対応できるメリットがあるとしている。MasterPassは、従来、日本にはなかったセキュリティ水準、グローバルでの相互運用性、高付加価値を消費者や加盟店に提供できるという。また、世界共通規格による非接触決済の本格的な開始に合わせ、既存のネットワークではできなかった、進化したチェックアウト・サービス、ウォレット・サービス、高付加価値サービスを提供すると同社では発表している。