2014年8月19日8:12
「au WALLET」だけではない!
広がりを見せるオンラインプリペイドカードの最新動向
KDDIの「au WALLET」が話題となっている。「au WALLET」は、オンライン上のサーバでバリューを管理し、ネットワーク経由でサーバにアクセスして金額をチャージ(入金)するプリペイドカードとなる。
プリペイドカードは、国際ブランドのインフラを利用した“ブランドプリペイド”、特定の企業のみで利用できる“ハウスプリペイド”に分けられる。
例えば、ブランドプリペイドカードとして、国内ではココカラファインの「ココカラクラブカード」、テイツーの「TAY-TWO CARD」などが発行されている。また、自社の店舗、特定の店舗のみで利用できるハウスプリペイドカードを発行する企業も多い。ハウスプリペイドカードには、日本百貨店協会の「百貨店ギフトカード」のように、ギフトカードとして、贈呈用に利用する企業がある。米国では贈呈用として数多くの小売店が「ギフトカード」を販売していると言われている。
また、何度も繰り返し金額をチャージできるリチャージタイプのプリペイドカードを発行する企業も現れている。例えば、スターバックスの「スターバックスカード」、タリーズの「TULLY’S CARD(タリーズカード)」、ユーシーシーフードサービスシステムズの「PRECIOUS CARD(プレシャス カード)」、カフェ・ド・クリエの「カフェ・ド・クリエカード」、モスフードサービスの「モスカード(MOS CARD)」、サバウェイの「SUB CLUB CARD(サブクラブカード)」のように、数多くのカフェ・飲食チェーンで磁気のプリペイドカードが発行されている。
専門店のドン・キホーテでも2014年3月18日から、プリペイド式電子マネー「majica(マジカ)」を発行。サービス開始からわずか12週、83日間で会員数100万人を突破しているように好調だ。
ユニーでも2013年11月に「uniko」の発行を開始。ピタ・ピアゴ・ユーホームの直営売場で約60万人のカード会員(2014年6月20日現在)に利用されており、7月18日にユニーグループのサークルK・サンクス、アピタ・ピアゴ79店舗のショッピングセンター内の専門店、アピタのインターネットショッピングでの店舗での利用も可能となっている。
国内でギフト・プリペイドカードに対応したシステムを提供するASP事業者としては、凸版印刷/富士通エフ・アイ・ピー、大日本印刷、レピカ、バリューデザイン、ベスカといった企業が名を連ねているが、近年では大手チェーン店だけではなく、地方のスーパーなどからの引き合いも増えているそうだ。
また、増税対策としてインセンティブの付与が可能なプリペイドカードを活用した取り組みを展開する企業も多い。さらに、クレジットカードからのオートチャージなど、ユーザーの利用を活性化させるための取り組みも行われている。
そこで今回は、企業の新しいプロモーションツールであるリチャージ式の「プリペイドシステム」の最新動向をフォーカスする。
5カ月で150万人を突破したドン・キホーテの電子マネー「majica」の魅力とは?
チャージでのポイント付与、端数割引や会員限定価格などのサービスも充実
~ドン・キホーテ
サーバ管理型電子マネー「ゆめか」と非接触型電子マネー「nanaco」の相互利用を実現
決済手段の拡充により顧客利便性向上を目指す
~イズミ/ゆめカード/セブン・カードサービス
「スターバックス カード」で顧客との関係づくりを強化
店舗全体に占めるカード会員の売上も順調に高まる
~スターバックス コーヒー ジャパン
「モスバーガー」での「MOS CARD」の利用は順調に拡大
モスWEB会員との連携、クレジットカードwebチャージ、事前決済など利便性向上に取り組む
~モスフードサービス
稼働率7割を誇るユニーグループの電子マネー「uniko」
会員の利便性向上による固定化、店舗でのキャッシュレス化を目指す
~ユニー/UCS
プリペイド機能付ポイントカード「TACPO」を展開
チャージに加え、支払いでもポイントが貯まるカードでリピーターを獲得
~MKグループ
「RIHGA PRIME CARD」で顧客との継続的なコミュニケーションを強化
メールサービスと連動でダイレクトなアプローチが可能に
~株式会社ロイヤルホテル
Cashless, Speedy, Smart +Value!
「TULLY’S CARD」を利用する“タリーズファン”は順調に増加
季節限定デザインカードも好評
~タリーズコーヒージャパン
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