2016年3月8日0:10
■株式会社富士通ミッションクリティカルシステムズ
POSA導入を短期間・低コスト・高品質にサポートする「やごやさん」
パッケージからクラウド型までサービスのバリエーション広がる
POSレジで支払いが確定した時点で対象カードを有効化する、インコム・ジャパン株式会社(以下「インコム社」)の「POSA(InComm’s Point of Sales Activation)」技術。そのカードはもはや単なる決済手段にとどまらず、プロモーションツールとして、さらにはデジタルコンテンツやソフトウェアの販売手段として一層の浸透をみせている。その導入を「短期間・低コスト・高品質」なサービスでバックアップするのが、富士通ミッションクリティカルシステムズのパッケージソリューション「やごやさん」だ。
今や地方・中堅企業にまで拡がるPOSAカード
2014年にはグッドデザイン賞を受賞
POSAカードは個人情報を扱わない安全性の高さや利便性の高さに加え、売場での秀でた視認性や、消費者に馴染みのあるプラスチックカードの形状も後押しして、日本国内での普及が年々拡大している。店舗側にとっては、POSレジでの決済時まで金券としてのオペレーションコストが発生せず、売場に陳列された状態では無価値のため、在庫リスクや紛失・盗難による損失リスクといった懸念を解消。物流にかかるコストも極小化でき、業務効率化に一役も二役も買っている。
今やその勢いは、コンビニエンスストア(CVS)や総合スーパー(GMS)、CD/DVDレンタル、家電量販店といった大手はもとより、ドラッグストアや地方の中堅スーパーマーケットにまで波及。その秀逸な技術により、2014年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞するまでになり、国内において名実ともに成長をとげている。
しかしながら、インコム社が日本に進出した2007年当時、国内でPOSAの認知度は皆無に等しかった。その将来性を早くから評価し、導入のためのソリューション構築を先駆けとなり手がけたSIer(システムインテグレータ)が、富士通ミッションクリティカルシステムズだ。
Host2Host接続の販売店向けパッケージ製品「やごやさん」
インストールすればそのまま利用可能
同社の開発した「やごやさん」は、POSAカード販売店のアプリケーションとインコム社のセンターとの接続を容易に実現するパッケージソリューションだ。顧客アプリケーションからAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を呼び出すことにより、国際基準の通信プロトコル「ISO8583」を作成する機能を搭載。顧客はそのプロトコルを意識しないで済むことから、アプリケーション開発の負荷や時間が大きく軽減される。
POS端末の数により、小売店から大規模量販店まで対応が可能で、「CVS 3社、家電量販店6社をはじめ、計20ユーザー様にご導入いただいております」(富士通ミッションクリティカルシステムズ 先端ソリューションビジネス推進室 部長 宮田治郎氏)。「やごやさん」は異常系の処理をスムーズに実現するなどホスピタリティに富んだ製品であり、2009年のデリバリー以来、目立ったトラブルは皆無という高品質を誇っている。
現在のバージョンは「V3」。V1は金券をPOS端末でアクティベーションする機能としてスタートしたが、V2ではWebブラウザへも対応し、POS端末がなくてもパソコンとバーコードリーダのみでPOSAを導入することが可能になった。また、ギフトカード市場が成長する韓国や中国などの海外市場向けに、メッセージ表示を多言語対応とした。
さらに、ハウスカードを発行する販売店の増加を受け、現行のV3ではPOSAカードとハウスカードをスイッチングできる「センター振り分け機能」を付加している。宮田氏は「インコム社様のセンターに接続するのみではなく、ハウスカード取り扱いのためにプロセッサ様センターヘの接続、電文振り分け機能の作り込みを可能としました」と説明する。今後、大手プロセッサへ接続する「アダプタ製品」をオプション製品として用意する予定という。
■お問い合わせ先
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