2016年3月18日11:41
Visa Inc.は米国時間の2016年3月11日、同社がグローバルに展開するチェックアウトサービス「Visa Checkout」にデジタル「スワイプ」機能を追加し、消費者がオンラインショッピングでも、スマートフォン、タブレットもしくはノートパソコンなどのスクリーンの上に表示される、クレジットカード、デビットカードまたはプリペイドカードのカードアイコンをスライド(スワイプ)させるだけで商品の購入が可能になると発表した。
2014年、Visaは初めてVisa Checkout lightboxを市場導入し、加盟店のサイトやアプリを離れずに、消費者のオンライン決済を可能にした。今回発表したインタラクティブボタンは、オンラインでの決済をよりスムーズに行えるようにするという。同機能の追加で、消費者は lightboxではなく、普段使っている自分のカードのイメージが表示されている、Visa Checkoutボタンのカードアイコン部分を右にスワイプし、表示されるボックスにパスワードを打ち込むだけで本人認証を行うことが可能だ。
インタラクティブボタンの機能は、音楽や映画コンテンツおよび航空券やチケットを販売している世界中のデジタル・グッズおよびサービスの加盟店に加え、オンラインで購入した商品を実際の店舗で受け取る際に利用できる。Visaは今後インタラクティブボタンの機能を商品の配送を行うVisa Checkout加盟店にも拡大して行く予定だ。
なお、Visaが実施したパイロット・テストでは、参加したVisa Checkout利用者のうち、インタラクティブボタンを利用したユーザーは、すでに86%と、既存のVisa Checkoutの機能を利用した場合に比べ、商品の購買に至る可能性が2倍ほど高いことがわかった。具体的には、Visa Checkoutのインタラクティブボタンを利用した参加者は、既存のVisa Checkoutのightbox機能を利用した場合に比べ、Pizza Hutでは約2倍程度、Virgin AmericaやFandangoのウェブページではそれぞれ1.3倍ほど決済に至る可能性が高いということがわかったそうだ。
なお、Visa Checkoutは、現在1,100万人の消費者が登録済みで、大小の加盟店および約600の提携金融機関によって、世界16カ国で提供されており、2016年年末までにヨーロッパ5カ国およびインドでもローンチされる予定だ。