2016年7月21日18:29
Mastercardは2016年7月21日、MasterPassグローバル・デジタル決済サービスを発表した。
MasterPassは現在、世界33の市場で利用でき、今年末までにさらに3つの市場で利用可能になる。また、Firehouse Subs、Masabi、MLB.com/MLBShop.com、Office Depot、ParkMobileなど、数十万のオンライン店舗やアプリ内で使用できるが、今後はBJ’s Wholesale Clubを含む、非接触型決済に対応する世界77カ国の500万以上の実店舗で利用可能となる。非接触型決済機能はまずは、米国のAndroid搭載デバイスで対応する予定だ。今後数ヶ月の間にMasterPassを導入する加盟店には、JetBlue、Saks.com、Lord and Taylor.com、Subway app、およびThe Cheesecake Factory in-appが含まれる。
MasterPassは、携帯デバイスでの電車の切符購入に始まり、レストランで食事をした際のテーブルでの支払いや割り勘、スマートフォンによるスーパーでの食材購入、飛行機のオンライン・チケット予約などで利用できる。
全世界でのローンチと同時に、同サービスはカード発行会社を通じて世界中の8,000万以上のアカウントで自動的に利用できるようになる。機能拡充されたMasterpassにより、カード発行会社は決済時の購入アラート機能やポイントによる支払いといった、新しいサービスをデジタル決済機能に統合することで、モバイル決済アプリを含む、既存の製品の差別化を図ることが可能だ。
MasterPassの拡張の最初のパートナーには、Ally Bank、Associated Bank、Bank of America、Bank of the West、BMO Harris Bank、Capital One、Central Bank、Citi、Fifth Third Bank、First Hawaiian Bank、First Tech Federal Credit Union、KeyBank、People’s United Bank、Security Services Federal Credit Union、SunTrust、Virginia Credit Unionが含まれる。MasterPassは、カード保有者の発行会社識別や本人確認などのサービスを活用することで、最先端のセキュリティ方式を採用し、不正利用から消費者を保護するとしている。
最初のMasterPass対応ソリューションは今月末より、米国のカード発行会社から提供される。その次は2016年末に欧州、中東、アフリカにて、統合されたMasterPassソリューションが利用できる予定だ。さらに機能拡充されたMasterPassサービスは2016年から2017年にかけて北米、欧州、中南米、中東、アフリカ、アジア太平洋で順次提供される予定であるという。