2017年4月12日10:20
みずほ銀行は、富士通と共同で、FIDO規格に準拠した「指紋」「虹彩」「顔」の生体情報による認証サービスの開発に着手したと発表した。
みずほ銀行は、富士通がデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc」上で提供する「Finplexオンライン認証サービス for FIDO」を導入し、2017年秋ごろを目処に、「みずほダイレクトアプリ」ログインの際に、生体情報を利用した認証サービスの提供を開始する予定だ。
具体的に、利用者のスマートフォンに「指紋」「虹彩」「顔」のいずれかを登録すると、みずほダイレクトアプリにログインする際、登録した生体情報で認証を行うことが可能となり、従来の「お客さま番号」・「ログインパスワード」を入力することなくログインできるようになる。
「指紋」「虹彩」を利用する場合は、スマートフォンに読取装置が必要となる。「顔」はスマートフォンのインカメラを用いて利用できるそうだ。今回の仕組みでは、第三者に不正に悪用されることがないよう、専用の認証技術を採用。たとえば、利用者の写真を悪用して顔認証することはできないという。
みずほ銀行と富士通は、今回導入する「Finplex オンライン認証サービス for FIDO」を本人認証プラットフォームとして利用することを展望しており、将来的にオンライン上の資金移動時の暗証番号や営業店での印鑑による本人確認手段の代替等、利用者の安全性および利便性向上に取り組んでいきたいとしている。
なお、FIDOとは、FIDO Allience が推奨する次世代オンライン認証の国際標準規格で、“Fast IDentity Online”(素早いオンライン認証)の略となる。グローバルな大手金融機関が採用するなど、導入が広がっている。