2018年2月16日10:12
2018年2月14日から16日まで、幕張メッセで「第52回スーパーマーケット・トレードショー2018」(SMTS2018)が開催されている。同展示会は、スーパーマーケットを中心とする食品流通業界に最新情報を発信する商談展示会となり、主要なPOSメーカーが関連ソリューションを展示した。
寺岡精工は、米国の決済端末メーカー「Verifone(ベリフォン)」と共同で開発した、POS業界初となるクラウド型マルチ決済端末「P400」国内販売モデルを1年前の同展示会で発表したが、順調に導入が広がっているようだ。
P400は、決済データ処理業務までを一括して行える同社のクラウド型マルチ決済サービス「Payoss(ペイオス)」と連携が可能だ。同社のワンストップマルチ決済サービスでは、EMV(接触)や電子マネーなどさまざまな支払いに対応できることに加え、POSと決済端末分離の外回りソリューションにより、カード情報の非保持化が実現できる。
また、同社では、ハウスプリペイドカードに関連したソリューションも用意。企業のリピーター確保、キャッシュフロー改善に役立てることが可能だ。
東芝テックは、PCI DSS準拠のクレジット利用環境を決済クラウドサービスとして提供する「CR-7000決済クラウドサービス」を紹介した。加盟店は、クレジットカード情報などを保持せず、内回りでクレジット決済の運用ができ、安全性が高まるとしている。磁気クレジット、J-Debit、ICクレジット、銀聯カード、新韓カード、多通貨決済などに対応している。
東芝テックのブースでは、事前注文・決済が可能な「O:der」を提供するShowcase Gigが、東芝テックのPOSと連携し「惣菜事前注文ソリューション」 のデモを行った。同社では、スーパーマーケットや百貨店などへ小売業界向けのプラットフォーム「O:der Retail Platform」を開発。例えば、惣菜事前注文ソリューションでは、スマホアプリで店外から惣菜を注文し、指定の時間で商品を受け取ることが可能になるという。また、店舗に筐体を設置しての注文も可能だ。
富士通のブースでは、タッチパネルを備えたIngenicoの据置型決済端末である「Lane/5000」を紹介。PCI PTS4.xおよびSREDの認定を取得したソリューションとなる。カードリーダーやPINPADの機能に加え、電子サインにも対応できる。富士通では、シンクライアント型電子マネーなど、国内の決済用途に合わせた業務アプリの搭載を予定している。