2018年3月14日7:56
クレディセゾンは、「永久不滅ポイント」を使って長期運用を体験できる「ポイント運用サービス」を提供しているが、2018年3月14日から永久不滅ポイントによる運用プラットフォーム「運用口座」を構築し、毎月一定数の永久不滅ポイントを自動的に積み立てる「つみたて機能」を搭載したと発表した。
永久不滅ポイントで長期投資を擬似体験、開始1年で約11万人が参加
クレディセゾンでは、2016年10月から、同社が提供する有効期限のない永久不滅ポイントを利用して長期投資を擬似体験できる「ポイント運用サービス」を提供している。「ポイント運用サービス」は、「永久不滅ポイント」の対象カード会員のうち、Webサービス「Netアンサー/アットユーネット」に登録しているネット会員が対象となる。
永久不滅ポイント残高は、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問が運用する投資信託の運用状況に連動し増減する。運用コースは、外国株式・外国債券を中心に積極的にプラスを狙う「アクティブコース」、国内債券を中心に、安定的な運用を目指す「バランスコース」の2つから選択可能だ。積極的にプラスを狙うアクティブコースは上下動が激しくなるが、バランスコースは安定的な運用を目指すコースとなる。利用者は、日々増減するポイントを確認し、タイミングをはかって取り出すことで永久不滅ポイントを増やすことが可能だ。永久不滅ポイント100ポイント以上の会員が参加できるが、開始1年で約11万人が利用しており、現在もその数は伸びているそうだ。
1年後には30万人の参加に期待、セゾン・UCカード会員以外に利用を開放
クレディセゾンでは、3月14日から、従来のポイント運用プラットフォームをブラッシュアップした「つみたて機能」を新たに搭載。毎月一定数の永久不滅ポイントを自動的に積み立てることが可能となった。従来の「バランスコース」「アクティブコース」に加え、東証株価指数「TOPIX」に連動する「日本株(TOPIX)コース」と、米国市場の主要500銘柄の株式指数に連動する「アメリカ株(VOO)コース」を追加した。少額積立投資をポイントで体験してもらうことに加え、1ポイントからのポイント運用が可能となった。
クレディセゾン 代表取締役副社長 髙橋直樹氏は、「仮に永久不滅ポイントの対象者750万人が(ポイント運用サービス同様に)1.7%参加すると、15万人となり、1年後には30万人の方が参加していただけます」と期待する。また、従来は「永久不滅ポイント」の対象カード会員のみだったが、セゾンカードやUCカード会員以外でもメールアドレスの登録で利用が可能となった。
2018年5月から「株式コース」スタート、1株から株式に交換可能に
さらに、2018年5月をめどに、STOCK POINTの協力を得て、実在する企業の株価に連動する「株式コース」を開始する予定だ。「株式コース」で運用する永久不滅ポイントは、当該株式銘柄の1株価格相当のポイント数になると、実際の株式に交換できる。これにより、永久不滅ポイントでの運用体験で得た知識・経験を活用し、株主になることができるという。
クレディセゾンがポイント運用サービスを始めたきっかけとして、日本の投資教育は欧米に比べ不十分だといわれており、投資に興味はあるが知識・経験がない人も多い。同サービスにより、女性、若者など、これまで投資機会がなかった人の需要を喚起していきたいとした。実際、大手ネット証券と比べると、ポイント運用サービスは30代、20代の若年層が多く利用しており、女性が多いのも特徴となっている。高橋氏は、「投資についてのリテラシーを上げる入り口として提供していきたい」と意気込みを見せた。
現在のポイント運用サービスのポイント累計は?
なお、現状のポイント運用サービスでは、「7割の人がスマホを利用している」と、クレディセゾン Asset Management Business Officer 美好琢磨氏は話す。また、Netアンサー/アットユーネットへの利用者の訪問は、平均の約3倍の訪問率となっている。すでに8億5,000万程のポイントが利用され、1人平均8,000円分のポイントが預けられているそうだ。