2018年12月21日17:00
財産ネットは、顔感情認識エンジンを利用した嘘判定アルゴリズムをベースとして、不正検知およびスコアリング事業の展開を開始した。また、決済分野における不正検知アルゴリズムを核とした各種サービスを、 国内外の幅広い金融機関へ展開していくことを目的として、 SBI FinTech Solutionsと基本合意書を締結したと発表した。
財産ネットでは、従来の顔感情認識エンジンを発展させる形で、表情や声の微妙な変化を捉え、顧客回答の真偽をAIで判定するエンジンを新たに開発したという。顔感情認識エンジンは、貸金や決済分野、各種保険などの事業領域への適用を目指し、実用化に向けて現在複数のプロジェクトが進行しているそうだ。
特にSBI FinTech Solutionsが得意とする決済分野においては、 後払い決済への適用などが考えられるそうだ。昨今、クレジットカードを持たない人でもネットで購入できる支払手段として後払い決済の市場が拡大しているが、悪意のある未払いや受取拒否といった不正注文による問題も表面化している。「顔感情認識エンジン」を組み込むことで、 加盟店は不正のリスクを低減しつつ収益機会の拡大が見込まれるとしている。