2019年8月8日17:35
キリンビバレッジは、自動販売機にビーコン端末を接続し、LINEが提供するコミュニケーションアプリ「LINE」およびその関連機能を活用することで実現した、独自の自動販売機コミュニケーションサービス「Tappiness(タピネス)」を2017年春から展開しているが、2019年7月に設置台数が5万台を突破したと発表した。そのうち4万台は、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」対応の自販機となる。
「タピネス」は、「LINE」と自動販売機がビーコン経由でつながることで、購入ごとに1ドリンクポイントが付与され、15ドリンクポイントが貯まると、自動販売機で好きな飲料と無料で交換可能な特典電子チケットが付与されるサービスとなる。付与された特典電子チケットは、「LINE」の「友だち」へプレゼントすることも可能だ。また、「LINE」上で展開する「LINE Pay」による購入ができる。
同社では、ランチタイムなどに限定して、購入者に「LINEポイント」をプレゼントする「タイムセールキャンペーン」や、対象商品を購入するとドリンクポイントが2倍貯まるキャンペーン等の施策を実施してきた。結果、累計利用者数は今年6月末時点で前年同期比約3倍に拡大し、6月の月間アクティブ利用者数も前年同月比約2倍に増加したという。
また、「LINE Pay」の利用率は、前年から約2倍に増加。「タピネス」自動販売機の、「LINE Pay」をはじめとしたキャッシュレス決済ユーザーは、現金決済ユーザーに比べて1人当たりの購入本数が約3割多い傾向にあるそうだ。
さらに、2019年4月にリリースした「LINE Pay」の決済機能に特化したアプリ「LINE Payアプリ」の「使えるお店MAP」に、「LINE Pay」対応の「タピネス」自動販売機が表示されるようになった。これにより「LINE Pay」ユーザーが「タピネス」自動販売機の設置場所を事前に知ることができるようになっている。
今後は「タピネス」自動販売機と親和性が高い、オフィス等の屋内設置先をターゲットとして、「タピネス」自動販売機のさらなる利用率向上に向けた取り組みを促進するという。