2010年11月10日8:05
「ポイントサービスの現在」~クレディセゾン(2)
買い物にもポイントが使える!
ネット会員専用交換アイテムが好調
同社では従来、交換される商品の多くが「UCギフトカード」をはじめとした金券類だった。今年からは、セゾンカード会員の「Netアンサー」というネットサービスに登録した会員を対象に、クレジットカードの支払いをポイントで充当できるサービスを行っている。
「ギフト券の場合は、お申込みをいただいてから発送の処理を行いますので、会員のお手元に届くまで若干の日数をいただきますが、支払金額にポイントを充当するサービスの場合は、ネットで手軽にお申込みいただけますし、カードで買い物した請求額自体に充当できることの汎用性が高く支持されたこともあり、現在はNo.1の交換アイテムになっています」(磯部氏)
Net会員専用アイテムのためネット会員基盤の拡充にも寄与するのと同時に、金券類の発送コストの削減や事務オペレーションの費用を軽減することにもつながっている。
現在、ポイント交換件数のうち約4分の1が支払金額への充当であり、同社では今後もこの件数を伸ばしていきたいとしている。
なお、ネット会員は、貯まったポイントを「Amazonギフト券」やネットワーク型電子マネーの「WebMoney」に交換することも可能だ。Net交換アイテムの拡充にも今後努めていきたいとしている。
期間限定のポイント交換企画を増強
提携先流通企業と連携した取り組みも
今年からは、期間限定商品など、交換できる商品のラインアップも増やしている。また同社では大手流通企業と数多くの提携カードを発行しているが、それら大手商業施設とタイアップし、販売現場で永久不滅ポイントを提携店舗で使用できるギフト券やクーポン券に交換できる取り組みも実施している。
「弊社では約600億円を超えるポイントの引当金という販促資金があるのです。それを提携クライアント様に上手く引き出していただきたいと考えています。今後もポイントを活用した販促企画を積極的に行っていく方針です」(磯部氏)
上記のような取り組みの成果もあり、ポイント交換件数は昨年と比べて2倍近い伸びを示しているという。