2019年9月30日7:00
ギフティは、2019年11月1日から、地域で発行・利用可能な商品券を電子化しギフトとして流通させるソリューション「e街ギフト」の提供を開始すると発表した。また、第一号案件として岡山県瀬戸内市での導入が決定しており、「ふるさと納税」の各種ポータルサイト等での寄附の返礼品として、11月1日より、「e街ギフト」の提供が開始される。
「e街ギフト」は、特定の地域で発行・利用可能な商品券を電子化しギフトとして流通させる運用基盤であり、地域通貨を電子化し流通させるソリューション「Welcome ! STAMP」の1サービスとして新たに提供するという。瀬戸内市へは、J&Jギフトと共同で提供する。
瀬戸内市では、「ふるさと納税」の返礼品として、「e街ギフト」を採用する。「e街ギフト」の活用により、「ふるさとチョイス」、「ANAのふるさと納税」、「ふるまる」等の民間のふるさと納税ポータルサイトおよび瀬戸内市が運営する「山鳥毛里帰りプロジェクト」特設サイトで納税を行った寄附者に、返礼品として、瀬戸内市の加盟店で利用可能なデジタルの商品券「瀬戸内市e街ギフト」をメールで贈ることが可能となる。「瀬戸内市e街ギフト」の受取・利用には、アプリなどのダウンロードも必要なく、寄附から約2週間後に寄附者のメールアドレス宛に贈られ、瀬戸内市内の加盟店での会計時に利用することができる。また、加盟店では、会計時に利用者のスマートフォンに表示された「瀬戸内市e街ギフト」の券面に電子スタンプ「giftee STAMP」を押印するのみで完了する。「giftee STAMP」の押印時に「消し込み」という処理が行われ、そのタイミングで利用済みのチケットとして認識されるため、再利用等の不正利用を防ぐことができるという。なお、紙の商品券の運用時に発生する「受領・裏書き・集計・保管・請求」といった加盟店での煩雑な作業も必要もなく、利用実績等も専用のWEBページから加盟店毎に確認することが可能だ。
また、瀬戸内市およびギフティが共同で企画開発を行った、瀬戸内市に滞在中にスマートフォンから簡単に「ふるさと納税」に申し込め返礼品を即時に受け取ることができる「旅先納税システム」についても、11月1日に提供を開始する予定だ。「旅先納税システム」と「e街ギフト」のシステムを連携することにより、瀬戸内市に滞在中の旅行者が、現地で「ふるさと納税」を行い、返礼品として「瀬戸内市e街ギフト」を寄附後即時に受取ることが可能となる。寄附の方法は、「旅先納税システム」の専用サイトから寄附金額を選択後、クレジットカードで決済を行う。決済後「申し込み完了」ページに表示される「瀬戸内市e街ギフト」へのリンクボタンを押すと、商品券ページが表示される。「旅先納税システム」と「e街ギフト」の併用により、「ふるさと納税」から返礼品の受取り・利用までの一連の行動を旅先で喚起することが可能となる。
瀬戸内市が返礼品として用意する「e街ギフト」は、寄附額に応じて4種類あり、① 寄附額5,000円に対しe街ギフト1,500円(500円3枚分)、② 寄附額10,000円に対しe街ギフト3,000円(1,000円3枚分)、③ 寄附額50,000円に対しe街ギフト15,000円(1,000円5枚、5,000円2枚分)、④ 寄附額100,000円に対しe街ギフト30,000円(1,000円10枚、5,000円4枚分)、が返礼品として贈られる。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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