2011年7月8日8:08
NECとNECアクセステクニカは、2011年7月7日から、待機時の消費電力を削減し大幅な省電力化を実現したモノクロA3複合機3機種の販売を開始した。新商品は、プリンタ機能を標準搭載した複合機「Multina XP2300」、ファクシミリ機能を標準搭載した複合機「Multina XF2300」と「Multina XF2000」の計3機種となる。
同商品は、複合機を使用していない時に、ほとんどの電源供給を抑える「ディープスリープモード」を採用したことで待機時の消費電力を大幅削減した。Multina XP2300は、従来機の約1/5の0.9Wを実現し、同クラスの複合機の待機時の消費電力としては業界最小となっている。Multina XF2300/XF2000は、ディープスリープモード時1.2Wと、従来機と比較して約1/4の待機時の消費電力を実現している。
また、NECの複合機として初めて、操作パネルに「エコボタン」を塔載。手動でも低消費電力状態(スリープモード/ディープスリープモード)に移行可能だ。さらに、省電力型イーサネット規格に対応している。
同商品は、3周波数帯/6プロトコルに対応し、多くの規格のICカードで利用可能なRFIDマルチリーダーライタをオプションで用意。具体的には13.56MHzのI・CODE SLI(ISO/IEC15693)、Tag-it HF-I(ISO/IEC15693)、Mifare(ISO/IEC14443 TypeA)、FeliCa(ISO/IEC18092)、952~955MHz(UHF帯)のEPC global Class1 Gen2(ISO/IEC18000-6 TypeC)、µ-Chip Hibiki(ISO/IEC18000-6 TypeC対応)、2.4GHzのµ-Chip(日立製作所の独自仕様)、Intellitag(ISO/IEC18000-4)に対応する。カードをかざすことで印刷できる認証印刷により、印刷文書の放置や他人による持ち去りを防ぎ、情報漏えい対策として、安全性を向上できる。また、複合機本体に認証データを登録し、複合機単独で認証する方式以外に、専用認証サーバに認証データを登録し、複数台の複合機でのユーザ認証と、ユーザごとの印刷枚数集計等の一元管理に対応した認証サーバソフトも併せて別売で提供する。