2021年3月17日19:34
森ビルは、六本木ヒルズを始めとする「街(ヒルズ)」を舞台に、都市のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を通じて、より便利で、より豊かな都市生活・顧客体験を実現すべく、都市のデジタルプラットフォーム(都市OS)となる「ヒルズネットワーク」を開発したと発表した。“ヒルズ”を利用する居住者・ワーカー・来街者などを対象として、4月5日より順次サービスを開始する。

「ヒルズネットワーク」のサービス開始に向け、さまざまな街の利用者に対して、「ヒルズID」と「ヒルズアプリ」を提供する。これにより、街の利用者は、六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、アークヒルズなど、同社が管理・運営する複数の“ヒルズ”におけるさまざまなサービスをオンライン上で完結させることが可能となるほか、利用者の属性、街・施設の利用履歴、位置情報などのデータに基づいて、利用者一人ひとりに最適化された「街(ヒルズ)」の情報を受け取ることが可能となる。
また、現在推進中の「虎ノ門・麻布台プロジェクト」や「虎ノ門ヒルズエリア」においては、「ヒルズネットワーク」によって統合された施設・サービスと利用者のデータ基盤をベースとし、さまざまな最先端技術を実装することで、街全体がワークプレイスとなり、街全体がリビングスペースとなるような、従来以上にシームレスな都市生活(ヒルズライフ)の実現を目指す。さらに、六本木ヒルズ、アークヒルズ、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」「虎ノ門ヒルズエリア」などの“ヒルズ”を連携・融合させ、都心部エリア全体をシームレスに繋げることで、新たな文化・経済圏を創出するそうだ。
今後は、ヒルズアプリの利用者や街から得られるさまざまな情報を活用しながら、順次、アプリの機能改修を進めるとともに、2023年に完成する「虎ノ門・麻布台プロジェクト」と「虎ノ門ヒルズエリア」に向けて、ヒルズネットワークを活用したサービスを街に実装するための具体的な検討を進めていくという。
利用者は、ヒルズアプリにより、森ビル施設横断で情報を取得できる。また、アプリに通知が届く。例えば、ヒルズポイントの付与/利用では、ヒルズカードを提示してポイントを貯めるだけではなく、アプリ上から直接ポイントを付与できる。また、ポイント利用には交換機が必要だったが、アプリ上から直接ポイントを利用できる。さらに、1000ポイントから交換可能だったポイントが、100ポイントから利用可能となる。
4月中旬以降搭載予定機能として、森美術館の予約・入場は、WEBサイトやカウンターでチケットを購入し、紙のチケットを提示する必要があったが、アプリ上でチケット購入し、入場QRコードの表示が可能となる。
夏以降は、各イベントの申し込みがアプリ上で可能となり、決済、入場QRコード表示ができるようになる。さらに、レストランの予約もアプリ上でお店を検索、直接予約が可能となる予定だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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