2021年5月31日8:30
みんなの銀行は、2021年5月28日、スマートフォン専用アプリを一般公開し、個人の利用者を対象とした口座開設受付を開始した。同日にはオンラインで記者向けのサービス説明会を開催した。
スマホがデジタルウォレットになった世界観実現
月額600円のプレミアムサービスも提供
みんなの銀行では、2021年1月4日に「国内初のデジタルバンク」として銀行システムを稼働し、個人向けサービス提供開始に向けて準備を進めてきた(関連記事)が、このほど準備が整い、28日から口座開設の受付、利用を開始している。
みんなの銀行では、パブリッククラウド上に銀行基幹システムを構築して、システム、オペレーションのデジタル化を実現。同行 取締役頭取 横田浩二氏は「スマホがデジタルウォレットになった世界観が実現できているのではないかという風に思います。デジタルバンクだから可能なフリクションレス、便利で快適な銀行を実現しました」と説明する。まずは個人向けサービスからサービスを開始するが、BtoBtoC向けのBaaS(Banking as a Service)など、デジタルサービスを次々と展開していく方針だ。
具体的なサービスの概要については、取締役副頭取 永吉健一氏が説明した。みんなの銀行では、銀行サービスをシンプル、ミニマムにする設計にしたという。実物の財布をスマホの中に仕込み、かつさまざまな銀行サービスをスマホで完結可能だ。永吉氏によると、「デジタルネイティブ世代(1980年代以降生まれ)」の求める銀行サービスを意識したそうだ。利用者に対しては、月額600円のサブスクリプションサービス「プレミアムサービス」も提供している。
利用者はスマートフォン1つでいつでもすぐに口座開設ができる。ビデオ通話によるeKYC(本人確認)を導入することで、24時間365日の口座開設が可能だ。また、本人確認が終われば、口座開設後は即時に取引できる。さらに、世界の主要都市の橋をモチーフとし7つの支店名を取り入れ、ユーザーが好きな支店を選択可能だ。
普通預金を表す「Wallet(ウオレット)」では、すべての取引がカードレスで、スマートフォン1つでアプリが財布になる。カードや通帳は発行されない。利用者は全国2万5,000台のセブン銀行のATMを使ってカードレスで入出金が可能だ。また、通常のATM出金手数料は1回あたり110円、他行振込手数料は220円かかるが、プレミアムサービス利用で他行の振込手数料が月10回まで、出金手数料が月15回まで無料となる。さらに、ユーザー間でQRコードの提示・読み取りによる振り込を実現。自動送金機能では、毎月一定の金額を送金できる。
デビットはApple PayやGoogle Pay登録でかざして支払いが可能に
他行も含め一目で残高や明細を確認可能に
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