2021年11月19日18:22
ギフティは、熊本県と日本電気(NEC)が熊本県で実施中の顔認証実証実験「阿蘇手ぶら観光プロジェクト」において、自治体・地域課題を解決するデジタルプラットフォームサービス「e街プラットフォーム」が採用されたと発表した。「阿蘇手ぶら観光プロジェクト」は、2021年10月15日~12月15日の期間で実施中であり、観光客が事前に購入した体験プログラムや飲食などを組み合わせたデジタルの旅行商品を顔認証で利用する実証実験となる。同プロジェクトにおいて、観光体験および宿泊施設や飲食店といった観光施設で利用できるチケットの電子化および利用者情報管理を実現するソリューションとして「e街プラットフォーム」をが活用されているそうだ。なお、電子化されたチケットは同期間で、熊本県公式観光予約サイト「くまもっと旅行社。」にて、通常価格の半額で販売されている。
「阿蘇手ぶら観光プロジェクト」は、地方創生推進交付金を活用した令和3年度熊本県「阿蘇観光未来創造事業」の一環として、全13種のさまざまな体験プログラムや飲食などを組み合わせた旅行商品が用意されている。
なお、専用アプリ「阿蘇手ぶら観光実証アプリ」(開発:NEC)に顔写真などの利用者情報を登録することで、スムーズかつ非接触で、観光施設で顔認証を行い、事前購入済の体験プログラムや飲食などを組み合わせた旅行商品のサービスを利用可能だ。また、同アプリとともにNECが提供するDXサービス「FORESTIS」の活用により、利用者が同実証実験のLINE公式アカウントを友だち登録して「FORESTIS」に個人の属性や嗜好の情報を登録することで、観光施設で顔認証を利用した時に属性や嗜好にあった情報や周辺のおすすめスポットなど、周遊に役立つレコメンドをLINEで受けとることができるという。
電子化されたチケットは、同期間、各種旅行商品のパッケージとして販売されており、専用サイトより希望のツアーを購入することで「阿蘇手ぶら観光実証アプリ」内に付与される。ツアー購入者は、同アプリで顔画像を事前に登録。観光施設への入場および宿泊施設や飲食店の利用は、チケット利用場所に設置された端末で顔認証を行うことでチケットを表示でき、利用者のスマートフォンを介さず、非接触でチケットを利用可能だ。観光施設は顔認証により観光施設の端末に表示される利用者のチケット一覧から対象のチケットを選択し、電子スタンプ「giftee STAMP」を押印するのみで完了できる。また、「giftee STAMP」の押印時に「消し込み」という処理が行われ、そのタイミングで利用済みのチケットとして認識されるため、再利用等の不正利用を防ぐことができるとしている。
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ペイメントナビ編集部
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