2021年12月8日14:30
新潟市とグローリーは、2022年1月15日~2月28日まで、顔認証決済サービス「BioPay(バイオペイ)」を活用した「手ぶら商店街」の実証実験を実施すると発表した。新潟県内において、顔認証を活用した「手ぶら商店街」の実証実験を行うのは初めてとなるそうだ。
同実証実験は、グローリーが新潟市の概念実証支援補助金事業に応募し採択されたもの。
新潟市では、ウィズ(ポスト)コロナを見据え、消費者ニーズ開拓や新たな顧客体験の創出を図るため、従来型の店舗運営からIoTやAIなどの先端技術を活用した「無人販売」に関する実証実験を行うなど、店舗のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を推進している。新潟市では、グローリーの顔認証決済サービス「BioPay」の活用により消費者購買の動向変化や精算業務の効率化(無人化)などの検証を行う。また、商店街の利用者には「BioPay」を体験してもらうことにより、顔認証決済の利便性や安全性など新たな顧客体験を提供する。 顔認証決済サービス「BioPay」の使用方法については、専用サイトにスマートフォンなどでアクセスし、顔画像やクレジットカードなどの情報を登録する。登録後、「にいがた2㎞」を中心とした10店舗で飲食や買い物をした際に、店舗に設置されたタブレット端末で支払金額を入力し、「顔」をかざすと決済が完了する。なお、実証実験参加店舗は、ちゃーしゅうや武蔵 万代店、ちゃーしゅうや武蔵 笹口店、麻婆会館 南笹口店、コリアンダイニングぽちゃ。、KOREAN FOOD AND COSMETICS ヨウビ、&CAFÉ、肉バル横丁 新潟駅前店、CATHERINE、新潟古町 藪蕎麦、ヒッコリースリートラベラーズとなる。
なお、同実証実験で使用する顔画像等の個人情報は全て、堅牢な暗号化技術で守られるとしている。
新潟市とグローリーは今回の実証実験を足掛かりとし、入退店管理や商品認識などの「完全無人店舗」の実現を目指す。また、将来的には顔情報を基に本人情報管理で市民が平等に民間サービスや行政サービスを受けられることも視野に入れている。
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ペイメントナビ編集部
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