2022年6月23日16:00
三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)、小田原機器、QUADRACおよび熊本市交通局は、熊本市電において、三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用し、Visaのタッチ決済による実証実験を2022年7月7日~2023年3月31日まで実施すると発表した。
同取り組みにより、 ICカードへのチャージや、車内での現金による運賃の支払いをしなくても、手持ちのVisaのタッチ決済対応カードやスマートフォン等で市電を利用可能だ。また、同取り組みは、国内の利用者に加え、回復が期待されるインバウンド利用者の利便性向上や、「非接触式」による感染症対策にもつながると考えているそうだ。
同取り組みでは、熊本市電の一部車両にVisaのタッチ決済対応読取機を設置。対象車両は、超低床車両6編成及び普通車両10編成の計16編成となる。支払い可能な運賃は、大人普通旅客運賃(170円)、 小児普通旅客運賃(90円)、大人障がい者等割引運賃(90円)、 小児障がい者等割引運賃(50円)となる。李由生社は、降車時、Visaのタッチ決済読取部にお手持ちのカードやスマートフォンをかざして利用する。
なお、Visaのタッチ決済は、 日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法となる。国内のVisaのタッチ決済対応カードの発行枚数は、7,100万枚、利用可能な端末数も100万台を超えており(2022年3月末現在)、公共交通機関では、すでに世界500の公共交通機関で導入されている。
各社の役割として、三井住友カードがプロジェクト総括、キャッシュレス導入支援、steraプラットフォーム提供 (stera transit)、VisaがVisaのタッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーション、小田原機器がタッチ決済端末の開発・提供、QUADRACが交通事業者向け決済および認証に関するSaaS型プラットフォーム“Q-move”の提供、熊本市交通局が熊本市電運行および乗務員対応となっている。