2022年7月14日9:30
ネットプロテクションズは、後払い(BNPL)サービスの農業分野への提供を開始し、農業分野における事業パートナーとして家族農業が持続可能な社会を目指すノウタスと包括業務提携契約を締結したと発表した。
昨今、農業は担い手の高齢化に伴う後継者不足、食料自給率の低下などが社会的課題となっている。これまでも同社は、農業への関心が高い社員を中心に、同社が持つBNPLサービスを活用した農業の課題解決を検討してきた。その一環として、同社は2022年5月にノウタスが長野県須坂市で実施した「ノウタスワーケーション」へ参加。プログラムを通じて得られた知見や事業アイデアについてのノウタスとの継続協議を経て包括業務提携の合意に至った。
ノウタスは、農業デジタルサービスおよび農業エンターテイメントを提供するアグリテック企業となる。このほど、ノウタスと包括業務提携契約を締結したことで、今後同社はノウタスの農業デジタルサービスや、観光農園などの農業エンターテイメント事業者に各種BNPLサービスを提供していく。またノウタスのサービス利用先である農家、農業関連企業の請求・集金DXを推進する。これらの取り組みにより農家や農業関連企業などが抱える業界課題を解消し、高付加価値化や生産性向上に貢献するそうだ。
同社では、ノウタスを通じた産直市場への「あと値決め」の提供により、購入者は農作物の食後に農作物の値段を決めることが可能となり、お試し購入や納得感をもった上での応援消費が可能になる。品質に自信のある農家にとっても、こだわりの農作物を販売するハードルを上げることなく、価値に見合った価格での販売を実現することができるようになるとしている。
また、同社の「NP掛け払い」は企業間取引においてメジャーな決済手段である請求書決済におけるすべての工程、リスクを請け負う。「NP後払いair」はBtoCサービスを提供する企業向けの後払い決済で、「NP掛け払い」と同様、請求書の作成から発行、顧客とのやりとりまですべてのプロセスを代行する。これらのサービスをノウタスの協力を得て農業関連企業に提供することで、農作物および農機具、農薬などを取引する農業関係者および顧客の利便性向上、請求業務の効率化・DX推進の実現につなげていきたいとした。
「ノウタスワーケーション」を通じて長野県の企業、自治体とは良好な関係を築いているため、長野県の農家および農業関連企業への同社サービス提供から開始し、今後は全国への展開を目指す。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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