2022年10月3日20:04
スクデットは、オンライン不正検知ソリューションを開発・提供するSift Science, Inc.と販売契約を締結し、AIを活用した不正検知ソリューション「Sift Digital Trust & Safety Suite」(以下Sift)の提供を開始すると発表した。
Siftは、クレジットカードの不正利用やアカウント乗っ取りなど、 ECサイトやオンライン上での不正や悪用をAIにより即時に識別する不正検知・防止ソリューションで、チャージバック等の不正被害削減や不正対策に係るオペレーションの効率化、収益増加につなげることが可能だ。
Siftは、サイト内でのユーザーの行動全体をモニタリングし、AI・機械学習モデルによりリアルタイムでリスク判定をしているため、巧妙化する不正を逃すことなく検知する。また、 2011年のサービス開始以来、BoxやTwilio、DoorDashなどのグローバル企業をはじめとした全世界3.4万以上の多業種のサイト・アプリで利用されており、毎月700億件以上のユーザー行動を収集しているという。これらのユーザー行動をリアルタイムに学習し、AI・機械学習モデルに反映しているため、より精度の高い検知が可能となるほか、大規模グローバルネットワークを基盤にした世界共通のモデルや、地域、業種、顧客ごとにカスタマイズされるモデルなど、 さまざまな機械学習モデルが複合的に適用されるため、導入事業者が手間のかかる不正ルールのチューニングを行うことなく、自社サービスに応じた最適な不正対策が実現可能だとしている。
Siftプロダクトラインナップとして、クレジットカード決済時の不正利用や不正な大量購入を防止する「Payment Protection」、偽アカウントやアカウントの大量作成、 アカウントの乗っ取りを防止する「Account Defense」、フェイクコンテンツやスパムコンテンツの投稿を防止する「Content Integrity」がある。
国内でEC事業者による不正対策強化が要請される中、スクデットは、EC事業者がよりニーズに適したサービスを選択できるよう、既存のオンライン不正対策ソリューションに加え、 AI・機械学習モデルで不正検知を行うSiftの提供を決定したそうだ。
なお、スクデットは、2011年の設立当初より、 オンライン不正対策に関するソリューションやコンサルティングを提供している。今回のSiftの提供においても、最先端のプロダクトに加え、これまで培ってきたノウハウを基盤としたコンサルティングを提供することで、 オンラインビジネスやEC事業者の事業成長を支援するとともに、決済代行会社やECシステム提供会社との提携も積極的に推進していきたいとした。
なお、デジタルガレージ(DG)の子会社で、 決済事業を手がけるDGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)では、スクデットと提携し、DGFTが提供する総合決済サービス「VeriTrans4」の不正検知サービスラインナップの新サービスとしてSiftの提供を開始している。
株式会社スクデット