2011年3月4日12:56
凸版印刷は2011年3月4日、高い光沢性を持ち、金属の質感を持つ磁気カード「メタルフェイスカード」(特許出願中)を開発し、3月上旬より本格的に販売を開始すると発表した。同カードは、従来のカードと同様、券面を印刷した後工程でエンボスや箔押しなどの加工が可能であり、JIS規格にも準拠している。
昨今、ギフト・会員カードやクレジットカードなどで多くの種類のカードが展開されている中、カードの差別化が難しくなっている。このためカード券面のデザインや素材などでさまざまな工夫が求められている。このニーズに対応するため、凸版印刷は蒸着加工したフィルムを熱転写することにより、これまでにない高い光沢性と、本物の金属の質感を持つ磁気カードを開発した。
なお、メタルフェイスカードはそごう・西武が2011年4月にリニューアルする「ミレニアム/クラブ・オン カード」での採用が決まっている。そごう・西武の要望であった、リニューアルの際に最上位クラスの顧客にも満足してもらえる高級感と、リニューアル感を出すためのシンプルなデザインの両立を実現し、採用に至ったという。
凸版印刷は2011年度10社の目標を掲げ、ギフトカード・ポイントカード、キャッシュカード、クレジットカードなどの分野での採用を目指す。